2008年9月15日月曜日

特定健診が始まって半年たった。被用者本人の特定健診は労働安全衛生の観点からの健診データを使用することでほぼ問題はなさそうだ。当クリニックでは、今年度導入した健診ソフトが活躍しており特定健診への対応も大丈夫だろう。九州の会社のソフトなので、導入当初は距離的な問題が懸念されたが、実際稼働させてみるとオンラインでの修正やスカイプを使っての検討などなにも問題はなかった。フォーマットの自由度が高いのが楽しい。
国保ベースの特定健診は、現在は区民の方々の受診が主体で、被扶養者のそれはまだないのだけれど、健保組合毎に受診券が異なるなど、煩雑さを思わせる。今年のこの複雑さが来年度以降シンプルになることを祈っている。さらに、保健指導に至っては、その効果に関する裏付けが明らかでなく、煩雑さと効果の期待度を総合すると、積極的にやりたいとは思わない。メタボリック症候群撲滅のこの壮大なプロジェクトを大きなビジネスチャンスと捉えている検診センターあるいは企業にお任せしても良さそうである。それらの組織にしてみても、効果の多寡による損失はたぶん無いだろう。