母校の卒業生を主な対象とするセミナーに始めて出席した。じつは母校からの通知が何ヶ月か前に来たようだったが無視して捨てた気がする。ところが、少し前にM先生から実地医家向けの雑誌の座談会への出席をお誘い頂き、多少の勉強をしながら日々が過ぎ期日が近づいてきて、ようやく自分の浅学非才さに気がついた時、助け船のようにCOPDをテーマとするセミナーがあることを知った。セミナーがあることは知っていたが、そのテーマが今まさに知りたいものであることがわかったのは医師会の会報だったのだから不思議なもんだ。
会場は新宿のホテルの宴会場で、主催は三四会である。出席者を見渡せば、自分自身は確実に平均年齢以下で、恐ろしい場所に足を踏み入れてしまったらしいと気づく。でも、とにかく話だけはしっかり聴いて、座談会に役立つ糧として頭にたたき込まなければならない。前座の若手のイントロ的なお話、真ん中の中堅どころの研究内容を中心とした講演、オオトリはもちろん教授の普遍・広範な講演という具合にセミナーは進行していった。質問者が全員教授より年上だったが、とんちんかん質問あり、ご自身の研究結果からでる超高級な質問ありで結構面白い。おかげで、疾患の基礎知識をしっかりゲットして会場を出た。