病院の救急部が担う部分が多かった夜間、時間外の医療を開業医にシフトさせることを目的にした診療報酬改定が進んでいるようです。夜間、時間外の診療報酬を増やし、その財源は日中の初再診料を下げることにより捻出しようということですが、こういうことを決めるヒトが自身で裁量できる範囲で物事を決めると、それなりのことしか出来ないというよい例なのでしょう。このやりかたでいくと、夜間時間外を主要な開業時間にする医師と、日中を主要な診療時間にして夜間時間外はあくまで臨時とする医師の二種類の医師ができ、前者には急病人が、後者には慢性疾患の患者が集まる傾向はでると思いますが、だからといって本当に病院の救急部門は本当の重症患者だけを診ればよいようになるのでしょうか。実際の夜間救急は、開業医が少し遅くまで診療しているというレベルよりは遙かに遅い時間帯が主戦場のはずだし、夜間診療の開業医が診た後、病院の救急に回る患者数はあまり減らないのではないでしょうか。救急医療はもちろんのこと、夜間医療は行政がしっかり枠組みを作って運営するもののように思えます。
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