坪庭の梅の木の幹・枝に茶色い半球状のカイガラムシがびっしりついたのが1ヶ月くらい前だった。細長い棒を使ってこすり落とすことを数日やってみたけれど、とにかく数が多くて、しかも枝の上の方は届かないし、半分あきらめていた。その後、5月末になって枝に別の生物が登場してびっくり。体中棘だらけの小さい芋虫みたいで、日毎に数が増えてくる。枝によってはその生物が鈴なりになって太く見えるくらいだった。あわててインターネットで調べてみたら、どうもアカホシテントウムシ(左の写真)の幼虫らしい。であるならば、ありがたい天敵のはずだ。怖いもの見たさもあって毎日窓越しに観察しながらなにもしないでいたところ、ある日突然背中が割れた状態でフリーズした。この蛹の状態が数日続いて成虫が出始めたときに撮った写真がこれ(右下)である。(気の弱い方は注意してご覧ください)
出たては黄褐色の体が少しずつ色濃くなり、さらに黒っぽくなって赤い模様がでた個体が遠くの葉の裏にとまっている。幼虫・蛹と成虫のこの形の差はいったいなんなんだろう。自然淘汰の考え方からみれば当然の形態変化なのだろうけれど、人間の頭で見ると全く連続性がないように思える。幼虫・蛹と成虫では威嚇の対象が違うと言うことなのだろうか。
さらに1週間後、蛹を棒でこわごわ触ってみたら全部もぬけの殻であった。かわりに葉の裏の成虫の数が増えている。よく見ると木の幹にもかなりの数がとまっている。これらの成虫がカイガラムシ(タマカタカイガラムシ)を退治してくれるのかどうか、見ていくのだけれど、カイガラムシの数はまだまだ多いように見え、ヒトとしても棒を長くしてこすり落としている。エイリアンvs.プレデター、ゴジラ対ガメラにウルトラマンが参加、みたいなものでしょうか。
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