3つの新設大学の申請が不認可になった。らしい。大学新設を申請すると文科省からの助言が得られて申請はほとんどそのままパスして大学が出来る、という仕組みは何かヘンだ。認可されてない時点で校舎の工事がどんどん進んでいるというのも、どう考えても認可の仕組みそのものが形骸化、形式化しているとしか思えない。もちろん、大学新設が認可制でなく、申請すれば良いとする考え方もあると思う。全国津々浦々に出来てしまった大学の競争により、最終的に良い大学が残り、ダメな大学は淘汰されて消えていく、と言う仕組みももちろんアリだろうが、数年しか在学しない学生にとって、将来消えてしまう大学に在籍し卒業するという人生はかなり厳しい。そんな大学を作る人は、学ぶ学生の人生を思うよりは、自分が作った道具としての大学を思うのだろうか。メディアは、今工事中の大学に入る予定の若者のがっかりを伝えていたが、ヘンな大学に入ったらもっと不幸な気がする。もちろん、今回話題に上っている大学の質がどうこうと言うのではない。おそらく、既存の大学に優るとも劣らない優れものだと信じる。今までの大学にない新しさ素晴らしさがなければ認可されるとは思えないから。それにしても、やはり、文科省が大学の質を維持するコンセプトを持つべきではないか。新しい文科大臣の健闘を祈る。
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