2014年2月13日木曜日

digital divide

毎年いろいろな予防接種に振り回されているところに、特定接種という聞き慣れない予防接種が割り込んできた。昨年決まった新型インフルエンザ等特措法に基づくものとのことで、将来発生しうる新型インフルエンザ流行時に対インフルエンザ治療を含む医療体制を維持し、さらに社会インフラの麻痺を防ぐ仕組みを構築するなかで出てきた計画である。2009年の1-1インフルエンザ流行時の混乱を再来させないための方策として、今から準備することに異論はないが、あまりにも突然持ち出された感があり、根回しうまくいってるの?と聴きたくなる。まず、身体的にハイリスクの有疾患者は低い優先順位での接種対象になるが、それで良いのか。プレパンデミックワクチンは5-1インフルエンザに対するワクチンであるが、実際に流行する強毒性インフルエンザが5-1である可能性はあまり高くないというのが専門家のかなりの意見らしい。そして、現在備蓄されているプレパンデミックワクチンの治験では6000人中2名が入院を要したとのことで、それが本当なら1000万人に接種した場合3000人に入院を要する副作用がでる事になる。リスクとベネフィットを考えると、身体的に弱い人に打たず、元気に仕事している人に打った方が良いだろうというのはアリか?また、特定接種の事業者登録は電子メールのみの受付としているが、その根拠がよくわからない。もちろん、最終的に100万単位の登録数になる可能性がある事業であるからお役所の貧弱な体制ではとてもやってられないものであることは理解できるが、それにしても登録を呼びかける資料に、医療機関等の皆様へ、とか、申請をお願いします、とか言う文言を使うのであれば、電子メールが不得手だけれど地域の医療と社会インフラを支えるには十分な意志を持つ方々が参画できる方法を明らかにすべきではなかったか。

0 件のコメント: