昨年は退院の数日後にでかけ、店の裏口を入って急階段を手すりにつかまりながら昇り、病み上がりの身には河豚料理が思いの外優しく食べられることがわかって心が和んだ覚えがある。今日は、その1年後ということで、昨年に引き続いて同じ店を幹事殿が予約した。前回の屋根裏部屋風の座敷と異なって、今年は1Fの奥の座敷がリザーブされていた。1977年伊勢原に内科助手として赴任してすぐの思い出から始まって、東京病院での出来事等々、こちらが忘れてしまったことなどを教え子たちはよくもしっかり覚えていてくれて、もちろん、楽しいこともあり苦しいこともありだったけれど、今となってみるとほとんどが懐かしい思い出、忘れられない記憶として残っているようだ。思わず目頭がちょっと熱くなった。めうがには味がかなうはずもないけれど、ボリューム満点のコース料理はまさに山盛りで、しっかり焦げ目が付いたひれのひれ酒の美味しさと相まって、おしゃべりの種を尽きさせない。現時点でのこちらの身の具合に喜んでくれる皆の将来に幸せあることを願う。
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