2016年5月20日金曜日
なんと早い
数日前に息子さんから訃報が届いて以来、気持ちがブルーになった。当初のメールによると背部痛腹痛での発症が2-3月頃、胆管の閉塞が4月上旬で、その時点で切除は不能と診断とのこと。連休明けに食事をしようと決めたのが4月下旬で、緊急手術と食事キャンセルが五月の連休中、死去が17日とはなんと早い病状の進行か。20年以上前に入院患者膵癌の統計を取ったとき、診断後の生存月数が3ヶ月であったことに驚いた覚えがあるが、診断の困難さは相変わらずだ。このケースと僕の場合の違いは、おそらく僕の場合、発生場所がほんの数ミリか1cm胆管側にあり、胆管の閉塞が早く出たことと、経験が幸いしたかその閉塞症状を数日以内に検査に結びつけたことだろう。でも、この病気はstage 1でもメタしますよと言うとおり、再発した。とは言え、現在まで1年半日常生活ができるのはとてもありがたい。精神面肉体面にわたる家族の気遣いと、職場のスタッフ、先輩・同僚・後輩、医師会をはじめとする様々な方々のお気遣いがこの体調維持におおいに役立っているのは確実だ。当然だけれど、いろいろな治療の効果も明らかだ。扱いにくい原発巣とその周囲の再発を、手術と先だってのケモラジは見事に阻止してくれたようだし、門脈内直接注入28日間は肝メタを多分防いだのだろう。TS-1はイマイチだったけれど、現在のnab-PTX + GEM は検査所見は改善し、症状はほとんど無しということで今の所有効だ。とは言ってもまだたかだか4ヶ月。OSS、PFSなどが数ヶ月の世界だからまだ、いつ何が起こるかわからない。とくに、治療耐性細胞が発現してからの、病状の進行はおそらく数週間単位だろう。食欲と運動が大丈夫な間にいろいろ進めなければならないことをしよう。四つ葉のクローバーをいただいた。ありがとう。
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