2011年10月9日日曜日

久しぶりのダイ・ハード

株式会社ナカトミのアメリカ支社タカギ社長がでてくる(映画が始まって15分くらいでハンスに撃たれて死んじゃうけど)ダイ・ハードを久しぶりにテレビでやっているので見ている。毎週連続でシリーズを4つやるみたいだ。シリーズの最初のこの映画を観たのは、大昔、学会で出かけたオーストラリアのホテルでだった。セリフなんてあんまりわからなくてもとにかく面白かったので、いまでもよく覚えているくらいだ。思えばあの頃は、ニポンの株式会社とか大金持ちとかいろんなのがアメリカのいろんな建物や会社を買って資産を増やしており、世界でいちばんの金持ち国になって、なんてことがホントに思えた時代だった。そんなことを某大国が許すはずもなく、いつの間にかグローバルスタンダードとかいうマイルールを作って身の程知らずの極東の島国を懲らしめ、身動きできないようにしたつもりが、その後の9.11、さらに欲まみれでの金融工学の利用で金融危機が到来して、大国自身の地盤沈下がはっきりしてきたのが現在だとすれば、ニポンのバブルはパクスアメリカーナが揺らぎ出す初動に一致している。日本はそのまま元気が出ない状態に押し込まれており、そこから抜け出るのは容易でない。震災のショックをレバレッジとして、さらに今の円高を生かして、昔の轍を踏まずに立ち上がれるか。それはさておき、当時のアメリカ人の心の奥に、ロサンジェルスで大きな顔しているニポン企業のビルがさんざんに壊されているのを観て「ざまみろ」の気持ちがあったとしてもおかしくないと思う。

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