2012年6月25日月曜日

六本木の夜は更けて

交差点そばのシシリアで、超薄切のキュウリとレタスのグリーンサラダが健在なことを確かめて、ライブショー聴きにバーに到着。友達同士が実に国籍豊かなようで、さらにゴージャス奥様方も大勢きていて、とても賑やかだった。こういう場所に来る度に自分の英会話の貧弱さがいやになる。不断の努力が必要なことは重々わかっているのだけれど、それが出来ない。聞けば、週1回native speakerと英会話して、newsweek読んで、ロンドンとのやりとりは当然英語とのこと。偉いなぁ。現在の世界の会話が、違う国と国との間では英語主体になっているのは世界の歴史の成り行き上仕方ない。100年後くらいには中国語が主な公用語になっているかもしれないけれど。社内での公用語を英語にしたIT企業があるけれど、日本人だけの会議でそれをやると、学芸会の英語劇みたいになるような気がする。
それはさておき、ライブとフロアの会話は盛り上がり、楽しいひとときを過ごすことが出来た。ちなみに、使った言語はほとんど日本語だった。

2012年6月18日月曜日

健診は当院のお仕事の太く大きい柱の一つである。その一つはもちろん通常の外来診療で、何十年来の旧知の間柄になった患者さんの診療は言うに及ばず、近隣の会社、学校、通りすがり、とにかくどんな方でもはじかず拒まず、時間内でありさえすれば何でも受け入れる。祖父の方針だったし、反面教師としての大学から、僕が学んだことでもある。もちろん、「何もこんなしょぼい診療所に来なくてもいいじゃないですか。とくにこの地区には立派な病院、医院が星の数ほどあるし、なんと言ってもこのニッポン、患者は医療施設を選ぶことが出来るんだから。ここで楽しくない思いをしなくても、もっといいところがいくらでもありますよ」と言って、帰った後、塩を撒きたくなるヒトは時々いるけれど、それはあくまで少数派だ。ところが、健診は多少事情が異なる。当所と企業との間で健診の契約が結ばれており、結果として、医師と受診者(患者ではない)との間に企業、更に健保組合が介在することになる。ところが、受診者は当所との直接の関係を、診療における医療施設と患者との関係と同じように見なしてくれる。受診日にすぐに診療に進みたくなるヒトはありがたく、そのご要望に応えたいけれど、よっぽどの重症疾患でない限り、後日改めてと言うことでお許し頂いている。一方、健診の結果にクレームがつくこともある。健診の結果によっては再検査・精査が必要になるが、重篤疾患の見逃しを防ぐためにはある程度の偽陽性がでることは避けられないし、加齢による変化もピックアップしてしまうのも当然だ。健診はそういうことをご理解頂いた上でしているつもりなのだけれど、見つかった異常が加齢に伴うものであると最終診断されて、そんなのひっかけるなとのお怒りを頂いた。やれやれである。

2012年6月11日月曜日

TV カンファレンス

TVカンファレンスと聞いて、いやな予感はしたが、せっかくのお誘いを断ってもと思い、内視鏡の復習だと思って参加した。出席者は多分僕が最年長で、大多数は近隣の中サイズ病院の若手医師だった。感度、特異度から切り込む内視鏡スクリーニングの考え方は、ほかのカンファレンスや教科書の多くがあまり教えてくれない点で有意義であったが、なにぶんつまらない。一方の大腸ポリプのサーベイランスの途中経過報告は欧米のリサーチとの比較も加えて、我が国の位置を再認識する上でよい発表であったとは思う。それぞれがPPT60枚以上の頁(スライド)を使っての大発表は、しかし、聴衆の理解を得るには多すぎる情報量であり、しかも、それがどこかからの画像をわびしいホテルの会議室でみるだけという寂しさに加え、「この人たち、多分内視鏡に精通しているのだろうけれど、この人から内視鏡を教わろうとは思わないな」という意見が必ず出そうな点でXであった。

2012年6月5日火曜日

区民健診説明会

保健所で開かれた今年度の区民健診説明会。保健所側は新しいスタッフも交えて主だったところが総出演だった。検査項目に関しては長年の検討でそれなりの完成度がすでに達成されているので、あまり大きな変更はない。区・保健所にとって区民健診はおそらく一番大きい年間イベントの一つだろうから、力が入るのは当然だ。医師会員の内科系にとっても、それなりの仕事であり、地元の人々への大切なサービスでもあるから、協力するのは当然だと思うのだけれど、全体的に今ひとつ乗りが悪い印象を毎年持ってきた。乗りが悪くなる原因のひとつは、用紙の記入しにくさだと思う。高齢者、社保、国保、等々、様々なグループに分かれて、成績のまとめ元が異なるのである程度は仕方がないのかも知れないが、検査を受ける区民は疾患構成から見れば年齢による違いがあるだけのはずだ。社保と国保と生保で病気が違うなんて怖い話があってはならないと思う。だとすれば、もうちょっと成績記入用紙を統一できないものか。更に欲を言えば、各自治体間での相互乗り入れ、理想を言えば、全国共通のフォーマットを是非作り上げてほしいと思う。フロアから、住所氏名を前もって用紙に印刷すべきであるとの要望がでたが、1人がんばっているかの感があるナイスバディT先生にしても、ドットプリンター以外の記名方法をお考え頂きたい。送り先はちゃんと印刷されているのだから、それを必要枚数刷って貼ってもらうなんてのはどうだろう。データを入力する業者に投げる手もあるのではないか。

2012年6月1日金曜日

喧噪の中のイタリアン

久し振りに訪れた麹町のイタリアン。玄関の重厚さ・静寂とは裏腹に、内部の喧噪たるやなかなかのものだった覚えがあるが、待ち合わせの6時半はまだまだ空席が目立ち、静かなもんだった。産地にこだわったメニューは裏メニューも含めて、新鮮で美味、ボリュームは今ひとつだったが、いいタイミングでサーブされ、カラブリア産の赤ワインもコストパフォーマンス良好で、いろいろな料理を1本で済ませるとするならば、こんなものだと思うミディアムボディの良品だった。嬉しいのは時間がたつほどに満席になり、客席の喧噪が楽しく、隣の席との距離が近いのだけれど、何をしゃべっても周りには聞こえない、そんな会話の場合には最高の場所だった。スタッフの目配り気配りも程よく、大切な人とともに楽しい時間を過ごすことができた。