2012年6月11日月曜日

TV カンファレンス

TVカンファレンスと聞いて、いやな予感はしたが、せっかくのお誘いを断ってもと思い、内視鏡の復習だと思って参加した。出席者は多分僕が最年長で、大多数は近隣の中サイズ病院の若手医師だった。感度、特異度から切り込む内視鏡スクリーニングの考え方は、ほかのカンファレンスや教科書の多くがあまり教えてくれない点で有意義であったが、なにぶんつまらない。一方の大腸ポリプのサーベイランスの途中経過報告は欧米のリサーチとの比較も加えて、我が国の位置を再認識する上でよい発表であったとは思う。それぞれがPPT60枚以上の頁(スライド)を使っての大発表は、しかし、聴衆の理解を得るには多すぎる情報量であり、しかも、それがどこかからの画像をわびしいホテルの会議室でみるだけという寂しさに加え、「この人たち、多分内視鏡に精通しているのだろうけれど、この人から内視鏡を教わろうとは思わないな」という意見が必ず出そうな点でXであった。

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