昨年秋から今年の春にかけて新装なった場所を訪れた。約5年前の前回訪問時同様煉瓦造りの煙突と工場跡はそのままであったが、内部のお土産屋が無くなり、そのかわりに敷地内のべつの場所に総合センターとお土産屋が作られ、さらに何棟かのレストランが併設されていた。食べ放題レストランが40分待ちとのことで、今回は一番落ち着いた雰囲気のレストランを選んで即着席。マトンのいろいろな部位の肉をジンギスカン鍋で焼きながら地域限定のビールを飲み比べたが、肉の旨さもさることながら、ビールがどれも一味違う。とにかく新鮮、缶のにおいが無く、出来立てでなければ味わえない旨さがしっかり残存している。真昼間から飲みすぎるわけにもいかないので二人で3種類のビール一杯ずつ楽しんで5部位の肉を堪能しただけで夕方の会に備えることになった。
夜遅い食事の始まりはワインとパテしか出さないバールというか屋台風の居酒屋。込み合うには少し早い時間帯に到着したためか他の客はおらず、カルタゴとハンニバルの話、古代の東地中海の話を肴にシャルドネの次はカベルネのトスカーナワインを楽しんだ。歩道に椅子の幅だけ突きだしたテラス席の定員は4人だから、それ以上の場合は歩道に空き箱でも置いて机と椅子にするんだろう。店の奥のスペースは数人はいるけれど頭が天井にぶつかりそうである。この季節だから良いけれど、雨の日となんといっても冬は厳しい。
2014年5月30日金曜日
天国から地獄、そのあと天国
案の定、朝早く口の中が苦くて目が覚めた。半分眠った状態で洗面所に行き、冷たい水をコップ一杯飲んですこしすっきりさせて再びベッドイン。昨夜の代々木今半でのAKZ定例会は2回目の代々木今半ということで、会員の皆さんに紹介して予約もした手前、少し緊張して早く行動を開始したら30分前に到着した。さすがに早すぎたので近くを久し振りに散策する。この界隈昔は何も無かったけれど、イタリアン、ラーメンや、バルなどが散在するようになっていた。20分前に店内に入り、M先生、N先生、S先生と各先生が到着する毎にビールを追加オーダーして会がスタートした。プレの話題は当然のことながら個別指導が中心で、その傾向と対策は前立会人現当事者のS先生が圧倒的な情報量を誇っている。医師会としてどういう行動をとるかについては、この会の世代はおおむね同一意見であったが、より若い世代は切実感の希薄さが印象的であり、それだからこそしかるべき立場での一体感の表出が必要ではないかと思われた。
教祖風マスターに、前回のメニューがボリュームオーバー気味だったことを伝えたためか、気持ち控えめな肉の出され方だったように思う。タン、黒豚、サシ一杯和牛、いわくある(教祖の説明)野菜、すべて美味しかった。口上が20年前とほとんど変わらないことに気づいたが、愛嬌だろう。二人だけの話題は近々の結腸膀胱瘻の手術と術者の手の震えだったが、術者が親しい先輩であるので、一所懸命安心する方向性に苦労した。
ビールから始まったアルコールは国産白ワインの次は赤ワインであったが、肉だから赤ワインというのがいまいちだった。追い打ちだったのは、2次会で向かったアンコール/ワットのタイウイスキーで、成分を見たらうるち米とカラメルと書いてあり、その味はまさに正直で、今朝の悪酔いがその時点で確定した。
夜は、かねてから予定していた北京ダックをいただきにお仕事終了後銀座に向かう。冷菜盛り合わせのあとはナマコと葱の煮込みをオーダーした。極太のナマコに極太の葱がとてもおいしい。次は北京ダック、二人で1/2を厨房から運んできた料理人のなんとかさんが手際よくカットしてくれた。ここのダック料理は皮だけでなく肉もしっかりついているのが大好きで、切り分けられた材料を半年前に日本に来たという若い女の子が包んで皿に盛って渡してくれる。フロアの日本人スタッフのスキルは全くいただけないが、この二人のしぐさは仕事が単純なせいもあるのだろうけれどすがすがしい。北京ダックを完食してそのあと空芯菜の炒めを食してご馳走様でした。
教祖風マスターに、前回のメニューがボリュームオーバー気味だったことを伝えたためか、気持ち控えめな肉の出され方だったように思う。タン、黒豚、サシ一杯和牛、いわくある(教祖の説明)野菜、すべて美味しかった。口上が20年前とほとんど変わらないことに気づいたが、愛嬌だろう。二人だけの話題は近々の結腸膀胱瘻の手術と術者の手の震えだったが、術者が親しい先輩であるので、一所懸命安心する方向性に苦労した。
ビールから始まったアルコールは国産白ワインの次は赤ワインであったが、肉だから赤ワインというのがいまいちだった。追い打ちだったのは、2次会で向かったアンコール/ワットのタイウイスキーで、成分を見たらうるち米とカラメルと書いてあり、その味はまさに正直で、今朝の悪酔いがその時点で確定した。
夜は、かねてから予定していた北京ダックをいただきにお仕事終了後銀座に向かう。冷菜盛り合わせのあとはナマコと葱の煮込みをオーダーした。極太のナマコに極太の葱がとてもおいしい。次は北京ダック、二人で1/2を厨房から運んできた料理人のなんとかさんが手際よくカットしてくれた。ここのダック料理は皮だけでなく肉もしっかりついているのが大好きで、切り分けられた材料を半年前に日本に来たという若い女の子が包んで皿に盛って渡してくれる。フロアの日本人スタッフのスキルは全くいただけないが、この二人のしぐさは仕事が単純なせいもあるのだろうけれどすがすがしい。北京ダックを完食してそのあと空芯菜の炒めを食してご馳走様でした。
2014年5月25日日曜日
井の頭の初夏
井の頭はすでに夏の装いだ。何故か公園の敷地内に店を構えているエスニック料理のレストランも周囲は若葉の緑から一部は真夏の濃緑に囲まれ、昼食時の行列も半分くらいは夏の薄着姿だ。家内と息子の嫁さんと孫と4人で家から歩く。孫連れ、子供連れ、犬連れ、カップル、お一人様、ありとあらゆる組み合わせの人々で公園は大賑わいである。歩き方もジョギング、速歩、普通、リハビリなど様々で、ひしめき合うことはないがまっすぐ歩くこともむずかしい。ボートで賑わう池を横目に橋を渡って吉祥寺まで、通常15分の所、ベビーカーだと30分弱かかる。
今日のお目当ては中心街のショッピングビルにあるキッズ&ママフロアである。行ってビックリ、十数件のテナントが軒を並べ、ベビーカーを押すママパパで一杯だった。中央のスペースには子供の遊び場が作られ、紙芝居までやっている。店舗のスペースとほぼ同じ広さのガーデンスペースが作られており、木陰とカフェでのんびりできるようにもなっている。じじばばは早速テラスでサングリアとサワーを一杯引っかけた。
2014年5月23日金曜日
赤坂の夜はふけて
赤坂のプライムリブ屋が移転したので、そのあたりの洒落た肉屋を探そうと思っていたところ集まりの日時場所のアレンジを任されたため、web上の情報を探しまくってどなたもまだ行ったことがなさそうな店をみつけた。何年も前に知人が指揮するコンサートをサントリーホールに聴きに行って以来のアークヒルズ、しかもサウスウイングは初めて足を踏み入れる未知の世界だ。四谷駅南北線経由で着いた六本木1丁目駅の出口は泉ガーデンとアークヒルズコンプレックスの間で、高層ビルの谷間。どこにでも行けそうで実際にはどこに行くのか見当もつかない迷路みたいな道を行き来していたら突然店の前にでた。一番乗りだったので、予約席に着席したのち融通の利きそうなスタッフにテラスのソファで待つことを伝えてCorona extra を飲みながらあたりを見渡すが、周りは高層ビル、高層マンションが林立し、完全にビルの谷間である。ビル街のオアシスと言えば聞こえはよいが、谷底のホームレスになった気がしないでもない。と、突然そばの木立の中から会チョーが出現した。聞けばサントリーホールまでは月一来ておられるとのことで、ホールの先の脇道階段を昇ったら着いちゃったんだそうだ。総務部チョーは正面玄関からご入店し、これで全員集合した。
周りを見渡せば、勝負をかけていそうなファッションのおねいちゃん連れのカップルとか、ガイジンさんとか、ギョーカイの若手グループとかいろいろいる。思いのほかお手頃値段のセットメニューに即決し、ワインは値段は下から2番目くらいのsonomaのZibfandelをオーダーさせていただいた。
選択可能な前菜をすべて頼み3人でシェアすることにしたが、これが大正解で、多種多様な料理を味わうことができた。メインは歯ごたえ十分なフィレでワインがぴったり。食べるほど飲むほどに店は混雑し、ガラス張りゆえの反響音の大きさで結構うるさい。ガラス張りの欠点と言えば、スタッフさえもガラスのドアにぶち当たったらしい。数年前、朝クリニックに来て窓から外を見たらそのガラスに衝突した鳥の跡が魚拓のようについていたことを思い出した。
周りを見渡せば、勝負をかけていそうなファッションのおねいちゃん連れのカップルとか、ガイジンさんとか、ギョーカイの若手グループとかいろいろいる。思いのほかお手頃値段のセットメニューに即決し、ワインは値段は下から2番目くらいのsonomaのZibfandelをオーダーさせていただいた。
選択可能な前菜をすべて頼み3人でシェアすることにしたが、これが大正解で、多種多様な料理を味わうことができた。メインは歯ごたえ十分なフィレでワインがぴったり。食べるほど飲むほどに店は混雑し、ガラス張りゆえの反響音の大きさで結構うるさい。ガラス張りの欠点と言えば、スタッフさえもガラスのドアにぶち当たったらしい。数年前、朝クリニックに来て窓から外を見たらそのガラスに衝突した鳥の跡が魚拓のようについていたことを思い出した。
2014年5月13日火曜日
焼き鳥対決
M理事にお願いして予約していただいた蘭奢待は、洒落た外観、洒落た内装、洒落たコースメニューに加えて比較的豊富なワインリストがウリなのだと思う。さすがミシュランであり、旅行でニッポンに来た西洋ガイジン受けはだんとつだ。お通しから始まって何種類かの比内鶏の串は、肉それぞれの形やサイズもそろっていてとにかく見栄えがよろしい。サラダ、レバのパテ、最後にデザートまで登場し、yakitori internationalと言ってもいいだろう。お値段もinternationalみたいだったけどね。
蘭奢待の対局はなんといっても吉祥寺伊勢屋である。収容人員の見当がつかない入り組んだ造りのフロアと吉祥寺通りに面した名物のカウンターで饗されるのはどちらかというとホルモン焼きだ。串に刺してある獲物の形やサイズはかなり千差万別である。ナンコツとカシラは開店後1時間以内に売り切れるので食べたいのなら昼前に確実に到着する離れ業が必要だ。速攻で手元に届くメンチとか煮込みを串ものとともにオーダーして、それらをつまみに飲みながら串ものが来るのを待つのが正しい作法と言える。席がグループごとに別であるという概念そのものが存在しないので全員相席状態となる。こういう場所で気が付くのはおひとり様の多いことである。串は1本80円。とにかく安い。
中間に位置するのが目黒串若丸だろうか。5時開店5時半満席。座るのは何故かいつも焼き場正面のカウンター席である。鳥に限らず様々な食材を串で焼き食べさせてくれるのが嬉しいのであるが、酒飲みにとっては焼酎割のヴォリュームがより嬉しい。不思議なことにこの店には必ず西洋人のグループが最低一組いて居座ってしっかり飲み食いしている。欧米人に人気がある店らしい。家内も海外の友人を連れてきて喜ばれたと言っていた。お値段もお手頃なのがグッドである。強いて欠点を上げれば椅子が小さくて席が狭いこと。
以前、M理事にお連れ頂いた文ちゃんはずいぶん昔のことなのでおおかた忘れてしまったが、力強い味と食材だったことが頭に残っている。そろそろ再訪したいものだ。
蘭奢待の対局はなんといっても吉祥寺伊勢屋である。収容人員の見当がつかない入り組んだ造りのフロアと吉祥寺通りに面した名物のカウンターで饗されるのはどちらかというとホルモン焼きだ。串に刺してある獲物の形やサイズはかなり千差万別である。ナンコツとカシラは開店後1時間以内に売り切れるので食べたいのなら昼前に確実に到着する離れ業が必要だ。速攻で手元に届くメンチとか煮込みを串ものとともにオーダーして、それらをつまみに飲みながら串ものが来るのを待つのが正しい作法と言える。席がグループごとに別であるという概念そのものが存在しないので全員相席状態となる。こういう場所で気が付くのはおひとり様の多いことである。串は1本80円。とにかく安い。
中間に位置するのが目黒串若丸だろうか。5時開店5時半満席。座るのは何故かいつも焼き場正面のカウンター席である。鳥に限らず様々な食材を串で焼き食べさせてくれるのが嬉しいのであるが、酒飲みにとっては焼酎割のヴォリュームがより嬉しい。不思議なことにこの店には必ず西洋人のグループが最低一組いて居座ってしっかり飲み食いしている。欧米人に人気がある店らしい。家内も海外の友人を連れてきて喜ばれたと言っていた。お値段もお手頃なのがグッドである。強いて欠点を上げれば椅子が小さくて席が狭いこと。
以前、M理事にお連れ頂いた文ちゃんはずいぶん昔のことなのでおおかた忘れてしまったが、力強い味と食材だったことが頭に残っている。そろそろ再訪したいものだ。
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