2014年5月23日金曜日

赤坂の夜はふけて

 赤坂のプライムリブ屋が移転したので、そのあたりの洒落た肉屋を探そうと思っていたところ集まりの日時場所のアレンジを任されたため、web上の情報を探しまくってどなたもまだ行ったことがなさそうな店をみつけた。何年も前に知人が指揮するコンサートをサントリーホールに聴きに行って以来のアークヒルズ、しかもサウスウイングは初めて足を踏み入れる未知の世界だ。四谷駅南北線経由で着いた六本木1丁目駅の出口は泉ガーデンとアークヒルズコンプレックスの間で、高層ビルの谷間。どこにでも行けそうで実際にはどこに行くのか見当もつかない迷路みたいな道を行き来していたら突然店の前にでた。一番乗りだったので、予約席に着席したのち融通の利きそうなスタッフにテラスのソファで待つことを伝えてCorona extra を飲みながらあたりを見渡すが、周りは高層ビル、高層マンションが林立し、完全にビルの谷間である。ビル街のオアシスと言えば聞こえはよいが、谷底のホームレスになった気がしないでもない。と、突然そばの木立の中から会チョーが出現した。聞けばサントリーホールまでは月一来ておられるとのことで、ホールの先の脇道階段を昇ったら着いちゃったんだそうだ。総務部チョーは正面玄関からご入店し、これで全員集合した。
周りを見渡せば、勝負をかけていそうなファッションのおねいちゃん連れのカップルとか、ガイジンさんとか、ギョーカイの若手グループとかいろいろいる。思いのほかお手頃値段のセットメニューに即決し、ワインは値段は下から2番目くらいのsonomaのZibfandelをオーダーさせていただいた。
選択可能な前菜をすべて頼み3人でシェアすることにしたが、これが大正解で、多種多様な料理を味わうことができた。メインは歯ごたえ十分なフィレでワインがぴったり。食べるほど飲むほどに店は混雑し、ガラス張りゆえの反響音の大きさで結構うるさい。ガラス張りの欠点と言えば、スタッフさえもガラスのドアにぶち当たったらしい。数年前、朝クリニックに来て窓から外を見たらそのガラスに衝突した鳥の跡が魚拓のようについていたことを思い出した。

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