M理事にお願いして予約していただいた蘭奢待は、洒落た外観、洒落た内装、洒落たコースメニューに加えて比較的豊富なワインリストがウリなのだと思う。さすがミシュランであり、旅行でニッポンに来た西洋ガイジン受けはだんとつだ。お通しから始まって何種類かの比内鶏の串は、肉それぞれの形やサイズもそろっていてとにかく見栄えがよろしい。サラダ、レバのパテ、最後にデザートまで登場し、yakitori internationalと言ってもいいだろう。お値段もinternationalみたいだったけどね。
蘭奢待の対局はなんといっても吉祥寺伊勢屋である。収容人員の見当がつかない入り組んだ造りのフロアと吉祥寺通りに面した名物のカウンターで饗されるのはどちらかというとホルモン焼きだ。串に刺してある獲物の形やサイズはかなり千差万別である。ナンコツとカシラは開店後1時間以内に売り切れるので食べたいのなら昼前に確実に到着する離れ業が必要だ。速攻で手元に届くメンチとか煮込みを串ものとともにオーダーして、それらをつまみに飲みながら串ものが来るのを待つのが正しい作法と言える。席がグループごとに別であるという概念そのものが存在しないので全員相席状態となる。こういう場所で気が付くのはおひとり様の多いことである。串は1本80円。とにかく安い。
中間に位置するのが目黒串若丸だろうか。5時開店5時半満席。座るのは何故かいつも焼き場正面のカウンター席である。鳥に限らず様々な食材を串で焼き食べさせてくれるのが嬉しいのであるが、酒飲みにとっては焼酎割のヴォリュームがより嬉しい。不思議なことにこの店には必ず西洋人のグループが最低一組いて居座ってしっかり飲み食いしている。欧米人に人気がある店らしい。家内も海外の友人を連れてきて喜ばれたと言っていた。お値段もお手頃なのがグッドである。強いて欠点を上げれば椅子が小さくて席が狭いこと。
以前、M理事にお連れ頂いた文ちゃんはずいぶん昔のことなのでおおかた忘れてしまったが、力強い味と食材だったことが頭に残っている。そろそろ再訪したいものだ。
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