2014年7月31日木曜日

医療連携セミナー

セルリアンタワーでの医療連携のセミナーは、会場に入ってビックリ9割くらいの埋まり方だった。地区医師会との共催というやり方が功を奏したのか、同時に後援のメーカーのMR諸氏の機動力が爆発したのか、立派なのは、主催の大学病院の首脳陣が内科系だけではあるが全員集合していたことで、このような、組織全体での危機感の共有に基づく共同作業は、何よりも地区医師会をはじめとする病院外参加者にとって気持ちよく映るはずである。講演内容は、実はそれほど面白くなく、呼吸器系の発表は学会地方会に毛の生えた程度のものだったし、こちらが司会を務めたメインはおそらく、専門医にとっては耳たこで専門外にとっては面白くも何ともない内容である。演者のスキルでカバーされていたから良かったものの、第一の目的が医療連携親睦懇親であることを、会の途中からしっかりと認識させられる内容ではあった。終了後の情報交換会で乾杯の音頭をとられた現医師会長が私のことをはっきり覚えていてくれたことと、その医師会長が将来の介護重視の社会における後方支援病院としてのこの大学病院の役割についてさりげなく話されたことが印象に残った。

2014年7月14日月曜日

さんしかい

千代田区三師会のお集まりと言うことで、末席を汚しにニューオータニに行った。「さんしかい」と言うとこちらの頭に浮かぶのは「三四会」であるが、この地区で仕事をさせて頂いてから「三師会」を意味する使い方が多くなり、だいぶ慣れてはきているのだが、慣れないのはこの会合の意味で、そこらあたりはやっぱりまだよくわからない。おそらく、医療関連の「師」を自認するかたがたが、当然他の職種と比べると共通項が多いところから、行政との交渉とか、災害時に意志の疎通をなめらかにするために定期的に集まっておこうとしたのだと思う。

2014年7月11日金曜日

新規個別指導

休日応急診療所の新規個別指導に行ってきた。呼び出し通知が来てから約3週間。金曜日の午後を休むためにパートのドクターに無理を言って臨時で外来をお願いし、抽出するカルテの患者氏名が4日前に通知されてから診療所に受付さんと医師会事務長さんとともに集まって、不備と思われる点をチェックし、当日資料をかかえて新宿十二荘通りまで電車を乗り継ぎ向かった。元会長も管理者として指定されていたので現地集合。広い会場では10組ぐらいの指導する側と指導される側、それに厚生局職員がかたまってご指導の最中だった。定刻より15分遅れで呼び出しがあり、着席すると、指導する側はなんと某医師会の担当理事で元会長とは顔見知りである。巡回していた都医の理事も傍に来て、なんとなく和やかな雰囲気が漂い始めた。両サイドとも保険医歴30年以上と思われ、向こうにとっても新米開業医をただすのとは違って多少やりづらいご様子だ。もとより休日応急診療の内容は急患、検査なし、過剰投与なしであるから、指導する側にしてもあまり言うことはなく、指導される側にしても毎度おなじみの点だけの指摘を受けて説明して終わってしまうのがほとんどであった。予定より20分早く終了。カルテはよく記載されているほうですよとの、たぶんお褒めの言葉もいただいた。見渡すと、かなり追及されてヒートアップしている若い先生もいる。 しかし、指導する側が医師で事務方が厚生局員であったから良いが、ここに連合会、基金側の立場の人間が入り込んだらどうなるかを考えたらちょっと寒くなった。

2014年7月5日土曜日

鮎と鱧

今年卒寿を迎え、益々元気な元名誉院長との会食は、超ブランド指向発起人のことだからと当然予想された銀座浜作だった。12時半集合の予定で、3人は当然定刻前に現地に集合したが、発起人だけが30分遅れの登場で、娘の予想が見事にあたった開幕だった。慶應病院で身体のほとんどを修理して登場した元名誉院長は多少小柄になった印象はあるが元気そのもので一安心。しかし、以前の飲酒量から大幅に減らしているとのお話通り、でてくる冷酒を時折すする程度の健康さで、結果としてこちらが飲み過ぎてあとから発起人の娘にしかられる始末。それにしても、鱧と海老とオコゼのお造りの新鮮なこと、鮎の塩焼きの美味なこと、昼のコースであっても相当なお値段だと思うが、さすがだ。途中からおお女将も参加して頂いて、常連のS理事のお話もでたりして、賑やかな会だった。

2014年7月3日木曜日

委員会最終回

6年間にわたって続いた効果・安全性評価委員会も今日が最終回だった。
治験自体は初期のも加えると14年ということで、大学病院時代にお引き受けして委員長を務めさせて頂いたけれど、実際の治療から遠ざかると、効果安全性の評価そのものはかえって客観的にみられるものの、すこしづつ遠い世界のものになりつつあるのも感じていたので、これが潮時と言うやつか。関東の医科大学教授、関西の薬科大学教授と3人で年数回の会合は、資料のおおかたはもちろんメーカー担当者が担当医師のもとにおそらく毎日のように通って手に入れた貴重なデータであるからして、多くの真実を伝えてくれるものであるが、実験データと異なって臨床データは実に様々な因子が縦横に入り込み、その解析はとってもむずかしい。もちろん様々な有害事象の中にあり得る危険な事象は見逃してはならないので、その抽出を欠かすことは無かったが、新たな効果をこれらのデータから導き出すのは困難を極めた。