セルリアンタワーでの医療連携のセミナーは、会場に入ってビックリ9割くらいの埋まり方だった。地区医師会との共催というやり方が功を奏したのか、同時に後援のメーカーのMR諸氏の機動力が爆発したのか、立派なのは、主催の大学病院の首脳陣が内科系だけではあるが全員集合していたことで、このような、組織全体での危機感の共有に基づく共同作業は、何よりも地区医師会をはじめとする病院外参加者にとって気持ちよく映るはずである。講演内容は、実はそれほど面白くなく、呼吸器系の発表は学会地方会に毛の生えた程度のものだったし、こちらが司会を務めたメインはおそらく、専門医にとっては耳たこで専門外にとっては面白くも何ともない内容である。演者のスキルでカバーされていたから良かったものの、第一の目的が医療連携親睦懇親であることを、会の途中からしっかりと認識させられる内容ではあった。終了後の情報交換会で乾杯の音頭をとられた現医師会長が私のことをはっきり覚えていてくれたことと、その医師会長が将来の介護重視の社会における後方支援病院としてのこの大学病院の役割についてさりげなく話されたことが印象に残った。
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