区内医師会と保健所との定例連絡会が開かれた。3か月ごと年4回の定例会で、今日は26年度最後の会だから、年度の総まとめと来年度の予定で検討事項・報告事項がことさら多く、報告者はみなさん早口で立て板に水のごとくお話になっておられた。
高齢者総合サポートセンター建設計画も進捗しているみたいでよろしいことなのだろうけれど、「高齢者の相談」拠点って、法人に業務委託してできるのは良いとして、そのほかの拠点との連携と、とくに合築される九段坂病院の担当部署との連携をうまくやっていいけるだろうか。九段坂病院って在宅ケア得意?
区の災害医療も大変な検討項目だと思う。福内先生お疲れ様。日中に災害が発生したら勤務医、ビル診医師は家に帰れずそこで仕事するしかない。災害医療に貢献できてしまう。自宅にいるときに発生したら勤務地にはたどり着けない。地元で開業している方に災害医療をお任せするしかない。保健所長も勤務医、ビル診医と同じ立場なのはよくわかる。災害医療コーディネーターを何人か作っておいて、危急の際はそのうち一人でも現場にいる確率を高くしようとする気持ちも少しわかる。でもね、まず保健所内部でコーディネーターとやらの代役を作っておいて、保健所内で誰かがその役目を務められるようにしておくのが道理じゃないか。異動直後の発災というレアな出来事を外部コーディネーター作りの理由にする発想は全く理解できない。
休日応急診療についても疲れるご報告があった。保健所3階にスペースを用意できたということで、年末年始のように大混雑した場合に患者の待合スペースを作っていただけたと思い、その際の2階への患者誘導はどうするの?と質問したら、そこは待合スペースではなくて医師の休憩スペースだとのこと。それはありがたい、という前に、あんなだだっ広いところで休んでも仕方がないという思いが先にたった。一所懸命考えてくれた結果なのだろうけれど、休日の現場を見ていないからそういう発想が生まれるわけで、結局できてしまった箱ものをもとに考えるからこうなるのだと思う。高齢者総合サポートセンターと九段坂病院の合築物が保健所の二の舞を踏まないように祈るしかない。
2015年2月23日月曜日
肝炎 vs. 不眠
土日を挟んだ金曜日と月曜日、同じメーカーの講演会に出席した。場所は同じパレスホテルだ。さすがに販促対象の薬剤は別々で、金曜日はC型肝炎治療の内服薬、月曜日は不眠症治療薬だった。肝炎治療の内服薬は、経口2剤のIFNフリーが主役になりつつあるこの時代になぜかpeg-ribに併用する三者併用の最終版である。講演者は三者併用の集大成とかなんとかおっしゃっていたが、何のことはない周回遅れのランナーで、類似薬を開発していた他のメーカーは発売を中止したと聞く。成績も似たり寄ったりだからますます売れなさそうだ。担当のMRのこれからの苦労が思いやられる。一方の不眠症治療薬は全く新しいコンセプト・作用機序の薬剤だから、これは使えそうである。肝炎治療薬は50-60名の出席か、落ち着いてビュフェ食べたが、月曜の講演会の出席者はその数倍で、乾杯の遙か前から寿司とローストビーフに列を作って待っているその姿は、気持ちはわからないでもないがちょっと恥ずかしい。
2015年2月18日水曜日
Surugadai club 7
最近字が多いスライドのプレゼンに出合うことが多いが、今日のスライドショーには愕然とした。資料として配られたプリントがPPのハンドノートだったので嫌な予感は無いでもなかったが、まさかそのまま使うとは。最後の方は時間切れで説明もなく、ようするにプリントをよく読んでくださいね、ということなんだろう。役所の会議に出席すると資料が渡されて、会議中にそれを見ながら議事が進行することがよくあるが、お役人の発想はPPを使う場でも同じなんだなと思った。相手にわかってもらうと言う発想ではなく、情報は渡したからこちらの仕事は済んだ、あとはキミたちが理解できるかどうかだよ、という考え方に思える。さすが厚労省医政局地域医療計画課医師確保等地域医療対策室長・在宅医療推進室長殿である。略歴に「元内科医」と書くだけのことはある。
懇親会では、A衆議院議員、T参議院議員を来賓に、都医会長、都医理事の方々のお話も伺えて、地区医師会末席副会長としては筆頭副会長とともに銀座アスターの中華料理を堪能するしか無かった。でも、北京ダックがサーブされる前に中締めとなり、食べ損ねたのがザンネンだった。
懇親会では、A衆議院議員、T参議院議員を来賓に、都医会長、都医理事の方々のお話も伺えて、地区医師会末席副会長としては筆頭副会長とともに銀座アスターの中華料理を堪能するしか無かった。でも、北京ダックがサーブされる前に中締めとなり、食べ損ねたのがザンネンだった。
2015年2月16日月曜日
とんき
たまには食べようと言うことで、目黒のとんきに着いたのが開店30分後だったけれど、丁度満席になっていて二階の待ち行列の先頭に座ること30分、全員が到着して10分くらい待ったところで七人分の席が作られて案内された。待っている人に不満感を抱かせない店員の気配りはいつも変わらず気持ちが良い。目黒在住の五人は70後半のおばさまとその娘一家、それに井の頭の板倉家の二名で、待っている時から女性たちのトークは飛び交い、男二人と小学生二人は時折くちばしを挟む程度で、間もなくロースカツ定食が到着した。ロースカツとは言ってもそれほど脂ぎっているわけではなく、ラードで揚げた?クリスピーな衣の中の分厚い肉はとっても美味しい。カツとキャベツにはビールと燗酒が合うので一層食が進み、話も弾んで、充分堪能して席を立ち出口に向かったが、この頃には二階、一階ともに数十人の待ちがあるのに驚いた。
2015年2月14日土曜日
箱根千代田荘
web上で強羅の旅館を探していたらヘンな名前の旅館が見つかった。調べて見たらなんと区の保養施設だ。知らなかった。富士屋ホテルチェーンに属し、千代田区在住、および在勤の場合にはそれなりの割引特典がある。割引を受けなくてもそれほど高額でなく、属するホテルチェーンの名前にもひかれて予約の電話を入れたら空室ありとのことで即予約した。2日後の宿泊予約なので、この電話をお切りになった瞬間から三割のキャンセル料がかかりますと脅されたが気にしない。快適な2時間のドライブで到着した建物は一時代前の造りだがその分ゆったりしていて、のんびり湯治目的には最適だ。やたら広いフロントの壁には神田の祭りの絵がかかり、20数室の宿泊棟は静かで落ち着いている。豪華ではないけれど、居心地は良い。急いで着替えて風呂場に向かう。事前にフロントに訪ねたら最近は白濁が薄れてきているとのことだったが、確かに大浴場の白濁度はわずかで、露天風呂と家族風呂がなんとか白く濁り、さすが大涌谷が源泉だなと思える程度であった。それでも温泉は温泉でしっかり暖まり、一段落した後に夕食の時間が来た。富士屋ホテルチェーンの料理長がしっかり作った料理は懐石風で、味も造りもまあまあで、値段相応なのは仕方が無いと思いつつ、薄い焼酎のボトルをオーダーして料理を飲み下すことに専念した。delayed gastric emptyといえるほどの症状ではないけれど、術前にはなかった食事最中に突然出現する満腹感はあまり改善していない。
2015年2月9日月曜日
結核の怖さ
感染症協議会の一員としては、委員長の公開講座講演に参加するのは吝かではないし、ましてや、一族郎党を引き連れて参加してほしいという担当理事先生からのお言葉を頂けば、何が何でも参加しようと思った。同日同時刻におこなわれた肺がん読影会をスピードでならしているN先生とともに医師会館でこなし、30分遅れで保健所に到着して会場に駆け込んだら、なんと、満席! 最後列に用意してくれた椅子にようやく座ることができた。これだけの聴衆が参加するなんて素晴らしいと感激の涙目で周囲を見渡すと、医師会理事の先生方、保健所長、担当保健婦さんなどなど、いるわいるわ、会場は2ヶ月早いサクラ満開であった。講演そのものは格調高く勉強になったが、ちょっと字スライドが多く感じたし、一般の方々に理解してもらえたろうか? 終了後近くの激安飲み屋で前会長と半年ぶりに飲んだジョッキの生ビールが美味しかった。
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