2011年9月20日火曜日

香港国際空港

朝食後は、部屋で内田樹氏の「最終講義」を読み耽った。そんなことはなにもここまで来てしなくても、どこだってできるし、せっかくここまで来てもうすぐ帰るのに時間が勿体ないと思う気持ちは全然おきなかった。
目が疲れると遠くの島嶼に焦点を合わせ、一休みしたところでまた手元の活字を追う。時にはこういう暮らしをするために日頃一所懸命働くのか、一所懸命働けるようにするために時にはこういう暮らしも必要だ、と考えるのか。
ホテルのクラブラウンジでチェックアウトして、九龍駅からエアポートエクスプレスに乗って空港に着くまで、待ち時間も入れて約40分。みんなへのおみやげを買った後、航空会社のラウンジで昼食しようと思ったら、とんでもなく遠いところまで歩かされた。以前、香港の国営航空で帰ったときは、入り口から近いラウンジで設備も素晴らしかったが、今回は桟橋のはずれのテラス席みたいなところの航空会社数社の共同のラウンジで、設備も内容も寂しいの一言につきる。羽田出発時のラウンジと同等だと思っていくと思い切り期待を裏切られてしまった。
機内では、行きの機内で途中までしか見ることができなかったPirates of the Caribbean: On Stranger Tides  を、途中から最後までようやく見ることができた。4時間半のフライトは、しかし、ワインを飲んでそれが醒めるには時間が短くて、羽田発吉祥寺行きのリムジンバス内でのねむだるさはハンパでなく、家に着いて元気が戻るまでは旅の疲れのためかと思ったけれど、深夜になってまた出かけられそうな気がしてきたので、酔い覚め時の症状だったみたいだ。

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