2014年4月29日火曜日

ディープジョージは場末のビストロ

一昨年のPrimi Baci、昨年のCafe Rigolettoに引き続いての今年度ディープジョージはびすとろuokinにした。小金井でN理事のお心遣いとE理事のこれまた見事としか言いようのないアレンジによるコンペの後、持ち込みの発泡和酒洋酒を楽しみ、タクシーの運転手も吹き出すような他愛のない話をしながら着いたのは吉祥寺東急駐車場入り口。細道を数回曲りたどり着いた店は早くも大混雑。N理事、M理事、F理事との4人組は、立ち飲み立ち食いの若者たちで賑わうビストロの1階の人込みをかき分けて2階窓際の席についた。すごくおいしいという程の店ではないけれど、場末の雰囲気とワインの値段が安いのが取り柄と言えば取り柄のこの店、小ぶりのステーキ&フォアグラ、アヒージョ、サラダ、etc、を浴びるほどのワインで食べた。我々のテーブルのサービス係のノムラくんがちいちゃくてかわいいのが印象に残った。残念だったのは締めの濃厚蒸留酒が用意されてなかったことだったが、そのかわりに飲んだ追加の赤ワイン一本が効いて、2時間半の後帰宅して即意識を失った。

2014年4月20日日曜日

端午の節句の準備

かつて、五月が近づくと松戸の住まいでは庭にこいのぼりを高く上げ、十畳の部屋の片隅に端午の節句の鎧兜を飾り付けるのが通例だった。家紋を染めた陣幕と旗指物を背後に、偉そうな鎧兜が中央に陣取る姿は子供心にはとても迫力があった。着たりかぶるほどのサイズではないから見て驚くしかなかったけれど、付属の太刀脇差は格好の遊び道具で、今でも残っているのが不思議なくらいだ。というわけで、30年ぶりに日の目を見た端午の節句の飾りつけは、あちこちに小さなほころび、欠けはあるものの、飾ってしまえばなかなか立派な姿であった。息子の時の兜、孫のためにゲットした一刀彫の鍾馗様と、時代の変遷に従い急速に小型化しているが、昨今の住宅状況に合わせた結果である。
案の定、息子の家への移設はあっさり拒否された。見に来る日取りを決めてくれただけでもいいほうなのだろう。

2014年4月15日火曜日

外国っぽい写真

シュヴァリエに集まったのは慶大外科名誉教授、東海大外科教授、都内大病院元外科部長と私の4名。店に行く前に地下鉄出口からの通り道にある慶應大学三田キャンパスの東門に立ち寄ってスナップショット1枚。この門はとにかく格好が良い。中等部に通っていた頃は雑草が生えた石段みたいだった気がする。そこから歩いて数分の所にある店の入り口でも、日本字が見えないようにして1枚撮影した。最初に訪れたのはもう15年くらい前だと思う。大正末期に創業とのことで、さすがに店のドアも内装もかなりくたびれている感は否めないが、地下のワインセラーをいじることは永久に無いようにも思われ、それに合わせるとすると当分はこのままで行くんだろう。食事はフランスのどこかの郷土料理とのことで、アミューズ、白・緑アスパラ、スープ、白身魚、フォアグラ、鳩と、オーソドックスなフランス料理が上品に供された。ワインはシャンパンのロゼから始まってアルザスのリースリング、赤はブルゴーニュ。エスキスよりはロォジェに近い調理だと思うけれど、それを小ぶりにして手頃にして、何よりもワインを美味しく飲むための料理だった。一方、食事とワインを美味しくする話題は、この店の地下のワインセラーの温度湿度をワイン向けに適正に保つ地下水が丘の上のイタリア大使館、三井倶楽部から流れている事から始まって、福沢諭吉の亡骸が昭和50年代に発掘された時、墓の下を通る水脈のために白蝋化していたという慶大消化器内科元教授の話に及び、そういえば昔イタリア大使館の年1回のお呼ばれに伺った時、庭に立派な池があることを思い出した。
 



2014年4月11日金曜日

久し振りの丸の内での昼食だ。と言っても何のことはない、内科学会講演会に出席して年貢としての参加費を支払い、ICカードで出席を確認いただいた後で、腹も減ったし日差しも良いし、テラス席が空いていたホットドック店で一休みしただけである。診療の間の昼休み1時間を利用しての外出だから、ちょうど総会の時間であり、講演を聞く時間は無い。コンパクトなプログラムの抄録が今回は文字のポイントが小さいだけ充実しているようなので、捨てずに持ち帰り、暇を見て読むことにした。
そう言えば、内科学会専門医の試験はずっと前に横浜で受け、以後数回更新しているが、更新も少しずつ面倒なお年頃になってきた。次回はどうするか。ゆっくり考えよう。

2014年4月10日木曜日

展望のない講演


 実に崇高かつタイムリーな演題で、当院が次の目標にしている電子カルテ導入のためには役立つと思い参加してみた。虎の門ヒルズを横目に見てマッカーサー通りを横切り、ホテルオークラの裏手、遠くに見える坂の上のガラス張りのビルの側面に東京タワーが映る場所の貸会場に到着して列の最後尾に並んで入室を待った。BoglioliやLardiniその他有名ブランドを着なれていないにしても見慣れているこちらとしては、並んでいる連中がほとんどA木かA山のスーツを着ているみたいなのが気にはなったが、ここまで来たのだからと思い並んで入室。前のほうの数列は来賓席とのことで、Aスーツ軍団よりちょっと年長の連中が着席している。何の職業だろう?というのが第一印象である。
元東芝だったらしい主催者代表のオープニングリマークの後始まった1時間弱の講演会、約30分は雑談に終始した。前日飲みすぎて嗄声を生じ、ブリッジを欠いてしまったことから始まって、くだらない茶飲み話が延々と続き、その間PPのタイトルだけがスクリーンに映る。30分経過してまだスライドショーが始まっていないことを述べた後始まったスライドショーはアウトラインだけのスライドが数枚のみ、最後に、「あと1枚一番大事なスライドがあるのですが、それを話す時間が無くなりました」と言って終了するという、前代未聞の講演であった。同窓ということで期待していたこちらがバカと言えばバカだったのだと思う。
終了時のフロアからの拍手だけは立派だったのは、省・お役人・主催機構・関連産業界のお仲間内でのヒトとカネの流れがうまくいっていることの印なんだろう。会場前方の方々は関連IT企業とでもいえるグループなのだろうが、このような方々が我々の業務の利便性を左右しかねない製品を作るのだと思うと、電カルの採用は待とうかな、と考えながら会場を後にしたのだった。

2014年4月6日日曜日

乾通り観光旅行

千代田区で仕事をさせていただいているのだからと、陛下の傘寿を記念して解放された乾通りを歩いた。西銀座駐車場に車を停めて丸の内に向かう。東京會舘を過ぎたあたりから人の流れが増えて、内堀通りを日比谷方向に長い列が伸びている。列は高検の交差点で右に曲がり、すぐに更に右に曲がって皇居外苑を坂下門方向に長く続いている。門の手前で手荷物チェックとボディチェックを受け、押し合いへし合いで坂下門をくぐるのにおよそ30分。今日は日に焼けそうだ。
坂下門から乾通りに入ると道幅が急に広くなり、宮内庁庁舎前は広場と言ってもいいくらいに広がっているので、少しほっとして歩くが、その先はまた狭くなるうえに、いろんな種類の桜が集まり、松の緑との配合もまた見どころになっていて混雑が再開される。写真スポットは明治建築の庁舎、脇道のかなたに垣間見える皇居、桜と松が美しい道潅堀付近といったところか。右手に広がるお堀の石垣の曲線も見事である。しっかり手をいれてある道筋の木々とほとんど人の手を加えていないように見える濠周囲の自然との対比が面白い。
乾門が近づくと通り周囲には松が目立つようになる。そのほかの木々は若芽が吹き出、この通りは夏には緑陰涼しい通りになるのだろう。豊かな自然のほかに見えるのは人の背中と後頭部で、それらを見飽きたころ門をくぐって首都高入り口前に出る。ランナーとぶつかりそうになりながら、坂を下って竹橋に向かう。大手町に近づいたころ大粒の雨が降り始め、やむなく地下鉄に逃げて銀座下車。4丁目交差点に出るころにはにわか雨も上がったようで、鳥銀の焼き鳥セットと筍釜飯ランチをエンジョイしてツアー終了となった。

2014年4月5日土曜日

井の頭公園の桜とランチ

3月末の日曜日は関東一円雨模様でどこの花見の名所もさんざんだったろう。おまけに風も強く、そのために散るほど咲いていないのがせめてもの救いで次の週に期待が持ち越しになった。そんな雨風の中、公園を渡って吉祥寺に向かう。目的は食料品の買い出しと伊勢屋での昼食である。案の定公園は人出も少なく、池のスワンボートの出動もほぼ0だった。橋に着いたときは物好きな2艘のボートが桟橋に着いたところだったが、以後池に浮かぶのは数羽のカモだけ。かいぼりが終わった井の頭の池は水位もいつも以上に上がり、両岸の3-5分咲きの桜の枝も水面に触れ、静かな佇まいであった。



伊勢屋はそんな天気の中でも繁盛していて辛うじて店内に空席が二つあり、そこに着席し、いつもの焼酎お湯割りをオーダーし、飴色の素性不明のシロップをたらして味を整える。カシラとナンコツをいつものようにオーダーしたが、どちらもタッチの差で売り切れてしまった。残念。二人で6本の串とホルモン焼き一皿を食べながら周りを見渡すと、結構多いのがおひとり様の面々である。老若男女入り混じっているのがすごい。次に多いのが若いカップルで6人座りの安テーブルに詰め込まれて、でも楽しそうに飲み食いしている。この昼食で体も暖まり、再び雨の中に歩き出して帰宅した。


4月の第一土曜日は、陽が燦々、花粉も飛び放題の素晴らしい花見日和だった。先週はさんざんの天気で花見どころではなかったが、今週は大丈夫。ということで、再び井の頭池に向かった。池の周囲を隙間なく埋める桜は満開で水面も狭まり、その水面には全出撃のスワンボートが浮かぶ。橋の上も道も大混雑でスナップを撮るのも一苦労するくらいだ。木立の下はほとんどがブルーシートが敷かれて陣取りされていて、昼時の宴会が始まっている。平均年齢は20-30歳だろうか。コンビニか吉祥寺駅アトレで買ってきたのだろう食事とアルコールで盛り上がっている。


そういう下界の喧騒を横にみて、予約してあったprimi Baciに向かう。かつて小金井のあと酒飲み中高年4名で乱入して狼藉を働いたことはおくびにも出さず、ゴージャス老夫婦として窓際の席に着き、ランチメニューをオーダー。ハウスワインをカラフェで頼んで窓の外に咲き誇る桜を愛でながら、3000円ランチと5000円ランチをシェアしつつ楽しい時間を過ごした。