千代田区で仕事をさせていただいているのだからと、陛下の傘寿を記念して解放された乾通りを歩いた。西銀座駐車場に車を停めて丸の内に向かう。東京會舘を過ぎたあたりから人の流れが増えて、内堀通りを日比谷方向に長い列が伸びている。列は高検の交差点で右に曲がり、すぐに更に右に曲がって皇居外苑を坂下門方向に長く続いている。門の手前で手荷物チェックとボディチェックを受け、押し合いへし合いで坂下門をくぐるのにおよそ30分。今日は日に焼けそうだ。
坂下門から乾通りに入ると道幅が急に広くなり、宮内庁庁舎前は広場と言ってもいいくらいに広がっているので、少しほっとして歩くが、その先はまた狭くなるうえに、いろんな種類の桜が集まり、松の緑との配合もまた見どころになっていて混雑が再開される。写真スポットは明治建築の庁舎、脇道のかなたに垣間見える皇居、桜と松が美しい道潅堀付近といったところか。右手に広がるお堀の石垣の曲線も見事である。しっかり手をいれてある道筋の木々とほとんど人の手を加えていないように見える濠周囲の自然との対比が面白い。
乾門が近づくと通り周囲には松が目立つようになる。そのほかの木々は若芽が吹き出、この通りは夏には緑陰涼しい通りになるのだろう。豊かな自然のほかに見えるのは人の背中と後頭部で、それらを見飽きたころ門をくぐって首都高入り口前に出る。ランナーとぶつかりそうになりながら、坂を下って竹橋に向かう。大手町に近づいたころ大粒の雨が降り始め、やむなく地下鉄に逃げて銀座下車。4丁目交差点に出るころにはにわか雨も上がったようで、鳥銀の焼き鳥セットと筍釜飯ランチをエンジョイしてツアー終了となった。
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