2012年2月25日土曜日
年金消失?
AIJ投資顧問がなくしてしまった年金資金の2000億円と言う額は大きすぎて感覚的にとらえにくいが、何年間にわたっての消費なんかで使えるものでもないだろうから、2チャンネルで言われているように、このご時世なら大損する確率の高いデリバティブあたりに金を注ぎ込んで無くしてしまったのだろう。そうだとすると、出た損を取り戻そうとどんどん深みにはまっていく完全ど素人の行動パターンということになるが、それを隠したり、資金をタックスヘブンに流したりなどという操作は冷静な悪人ふうの行動でもあり、どういう経過でこのような狂ったことをしたのかを知りたいものだ。もしかしたら、陰で大笑いしている誰かが別にいるのかもしれない。それにしても、この投資顧問に資金運用を任せていた年金基金とその受給者にはこれから辛く厳しい日々が続くことがほぼ確実なわけで、これは、投資顧問がどんな裁きを受けたとしても避けることができないだろう。3階建ての年金システムのうち、1階と2階部分はすでに将来どうなるかわからない状況にあり、今度の事件では3階部分である企業年金もまた当然ながらリスクを考えなければいけないことがこんな形で周知されることになるとは、怖い世の中である。
2012年2月18日土曜日
葬儀
午前10時からの葬儀ということで8時に三鷹を出て越谷市斎場に向かった。三郷西出口で高速を降りて北上すると、畑には前夜降った雪が数センチ積もっている。三鷹とは降雪量が違う。この辺りは大昔は江戸川と荒川の流れが時代ごとに少しずつ位置を変えて作った豊かな土地で、江戸時代には江戸に近い立派な穀倉地帯だったのだろう、川とか人工の水路などが多く、川辺に沿って走ったり小さな橋を渡ったりのコースで、水辺の景色が多い。スプレッドした住宅・工場のためにお世辞にもきれいとは言えない水辺になっているのが残念だ。9時30分到着。故人は98歳で、死去する直前まで辞書をひも解いてクロスワードパズルを楽しんでいたとのことである。当然のことながら、その齢になれば同年代の友もほとんどなく、結果、参列者は僕自身を含む親族がほとんどを占める。受付をお願いした町内会の方とご近所と思しき数名がそのほかの方々であった。浄土宗の読経、引き続いての焼香、初七日の読経ののち、故人の眠る棺に思い出の品々と溢れるばかりの花を置き、棺の蓋を閉じ、地続きの火葬場に棺を運んだ。火入れ後の昼食会は20年~30年ぶりの邂逅に思いのほか話が弾み、近況報告の花が咲いた。骨壺に骨を入れる作業は、たかだかその1-2時間前にあった肉体が、かくも少量の骨片を残すのみかという思いのまま終わった。最後に入れる頭骨の破片の部位を説明する係りの言葉の簡単さが、故人から遺骨、さらに骨片への変化を確定し、ヒトからモノへの変化をあっけないくらいあっさりと片付けてしまったのだった。
2012年2月16日木曜日
生命保険
生命保険会社のフィナンシアルプランナーの訪問を受けた。何十年か前なら、自身に万一のことがあったら妻はどうなる、子供の学業はどうするということで高額の保険をかけるだろうし、実際そうだった。幸い役立つこともなく齢を重ねてきて、現在になってみると今更万一のことがあっても、葬式費用ぐらいあれば良いことになった。そのくらいだったら手持ちでなんとかなるよ、とうそぶいて言ってしまったら話は終わってしまうので、兎にも角にもお話を伺うことにした。プランは案の定、確定年金型の商品だった。払い込んだ後、年率数%での運用と万一の時の保証という良くあるパターンだが、外国資本の会社だけあってか、運用がドル建てだった。円建てよりドル建ての方が良いのかと伺ったが、まじめな人だったのであまりはっきり答えてくれない。最近十数年間の円ドルレートのグラフも資料に含まれていたが、それを見てもこれから先円安ドル高になるなんて誰にも言えるわけがない。残念ですが、と言うことでお引き取り頂いた。保険に為替リスクが入るような商品を作り、それを老人に勧めるなんて無茶だと思う。それだったらFXでもやるよとお話ししておいた。
2012年2月8日水曜日
インフルエンザウイルス乱舞
1週間前にインフルエンザワクチンを接種した幼い兄弟がインフルエンザ症状を発症して来院した。兄はA型,弟はB型のインフルエンザに陽性だった。母親は子供たちの1日前にワクチンを接種している。ラニナミビルの効果に違いはあるのだろうか。今後、子供たちはそれぞれのウイルスをお互いに感染させあうのだろうか。母親は二つのウイルスに感染するのだろうか。インフルエンザウイルスの感染が過去数年の記録を簡単に塗り替えた現在、感染様式と症状もなんでもあり状態になってきている。
2012年2月4日土曜日
積雪2メートルくらい
東京駅から上越新幹線、在来線を乗り継いで、本来は2時間ちょっとで着くところが、雪と強風のため3時間かけて雪国に着いた。直江津から車で約30分、進むほどに道の両側の雪の壁が高くなっていった。車道の除雪は往復2車線ぎりぎり、厚さ1メートル、高さ2メートルの雪の壁の外側に幅1メートルちょっとの歩道が切ってある。道から玄関までの10メートルほどは雪を踏み固めて道を作ってくれていたが、一歩踏み外すと30センチくらい足が潜り込む。
雪国の家の暖房は、井の頭の我が家と比べると本当にしっかりしている。用意してくれていた鮎、千代の光、雪中梅吟醸の冷たさが心地よい。わらび、ばい貝の煮物と日本海のイカと沢山の刺身を肴に話が弾んだ。
雪国の家の暖房は、井の頭の我が家と比べると本当にしっかりしている。用意してくれていた鮎、千代の光、雪中梅吟醸の冷たさが心地よい。わらび、ばい貝の煮物と日本海のイカと沢山の刺身を肴に話が弾んだ。
2012年2月3日金曜日
アンコールワット
6時ちょうどに診療所を出て代々木に向かった。10年以上ぶりのアンコールワットは入り口の象の像もそのままで、内部の椅子もテーブルも変わりなく、6時半の到着は数組目だった。急いでいるので、と断ってメニューから豚足の煮込みを頼んだら、オーケィ、ワカッタ、マカセテ、と言って瞬時に煮込み、春巻き、ビーフン、サラダが出現。聞けば、コースのメニューをこちらに出してくれたとのこと。味も以前と変わらない。たぶん、あちらの家庭料理なのだろう。凝っているところは全くないが、飽きのこない味が嬉しい。カンボジアビールとラオスビールを二人で飲みながらお皿の料理を出来るだけ残さずに食べて、料理を早く出してくれた礼を言って店を出た。以前と比べるとマスターの腹がだいぶ出たのが唯一変わったところだ。10年以上もご無沙汰していた僕の顔を覚えていてくれてありがとう。
2012年2月1日水曜日
インフルエンザ大流行
東京都におけるインフルエンザの定点あたり患者報告数がついに2009年と2011年の報告数に並んだ。この2週間ほどの来院インフルエンザ患者数の増加傾向からみて、やはりそうか、という印象である。最初のうちは、高熱、全身の痛み、若干の呼吸器症状という典型的な病状が多かったが、最近は微熱、鼻水だけ、ワクチン接種済み、など、なんでもありの状況になってきた。小学校で流行り、それが家での家族内感染に移り、感染した親が会社に持って行って社内で広がってきた段階なのだと思う。当所は大人しか来ないので来院者から話を聞くと、少し前は家で子供がうつされてきて親が発病するパターンが多かったが、最近はほとんど社内での感染である。当所では圧倒的にA型が多いが、新宿ではB型も稀ではないらしい。混雑した通勤電車内で後ろで突然咳をされると、思わずフリーズしてしまう今日この頃だ。一方、感染拡大のニュースを聞き、あるいは周囲での患者発生を見て、ワクチン接種を希望する方も増えている。当所でも年初の第1週でいったん終了したが、あまりにリクエストが多いので、再開せざるを得なかった。イナビル処方とワクチン接種が同時進行する事態になっている。
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