生命保険会社のフィナンシアルプランナーの訪問を受けた。何十年か前なら、自身に万一のことがあったら妻はどうなる、子供の学業はどうするということで高額の保険をかけるだろうし、実際そうだった。幸い役立つこともなく齢を重ねてきて、現在になってみると今更万一のことがあっても、葬式費用ぐらいあれば良いことになった。そのくらいだったら手持ちでなんとかなるよ、とうそぶいて言ってしまったら話は終わってしまうので、兎にも角にもお話を伺うことにした。プランは案の定、確定年金型の商品だった。払い込んだ後、年率数%での運用と万一の時の保証という良くあるパターンだが、外国資本の会社だけあってか、運用がドル建てだった。円建てよりドル建ての方が良いのかと伺ったが、まじめな人だったのであまりはっきり答えてくれない。最近十数年間の円ドルレートのグラフも資料に含まれていたが、それを見てもこれから先円安ドル高になるなんて誰にも言えるわけがない。残念ですが、と言うことでお引き取り頂いた。保険に為替リスクが入るような商品を作り、それを老人に勧めるなんて無茶だと思う。それだったらFXでもやるよとお話ししておいた。
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