万が一震度7が発生したら絶対に屋上にも真下にも居たくない作りのビルだけれど、下から見上げるとその存在感は圧倒的である。3棟に分かれたホテルのそれぞれに1階にロビーがあり、このロビー階は一つ屋根でつながっているので自由に行き来ができる。コーヒーショップ、中華レストラン、バーがあり、コーヒーショップのマレー系美人の超横割れパンタロンと、バーの中国系美人の肩肌脱ぎドレスが素敵だ。いや、超横割れパンタロンのマレー系美人と、肩肌脱ぎドレスの中国系美人が素敵だ。
早く到着してしまったので、シンガポールスリングを飲みながらコーヒーショップで一休み。夜、ここでカジノへの出陣前の腹ごしらえをしたけれど、アジアとヨーロッパ・アメリカの料理ビュッフェスタイルで、結構おいしく、よく冷えた地元タイガー生ビールがしっくりきた。
ところが、さすが総部屋数2500超だけあって、中国系の泊り客が多いチェックインカウンターが混んでいた。並んでからチェックインまでに30-40分かかり、整理案内係の中国系男子社員が、ミネラルウォーターを無料で配りながら愛想を振りまいている。部屋まではポーターなしで勝手に行ってよかったが、荷物をポーターに頼んだら、いつ部屋につくかわからない。
ちょっと値が張るけどcity viewの部屋を選んだら、20階のマーライオン正面の部屋で、眺めはさすがによろしい。マーライオンの小ささが実によくわかる。世界三大がっかりのうち、人魚姫は大昔にバスで通り過ぎ、ライオンは近くとこれだけ遠くでみた。残る一つはどこだっけ?
ここに泊まる一番大きな目的は、なんといっても屋上の宿泊客専用崖っぷち風巨大プールなので、海パンに着替えてエレベーターに乗ったらみんな水着の上に部屋備え付けのガウンを着て、ほとんど船橋ヘルスセンター風である。プール入り口ではカードキーを見せて入場。200mの高みだけあって風もそれなりで、あいにく曇天ということもあって、ちょっと涼しい。
写真奥に小さく見える赤いパラソルは、クラブフロア宿泊客専用バーなのだけれど、実はそこの人口密度が屋上で最高だった。もちろんフリードリンクなこともあるんだろう。
プールが面するベイサイドの反対側を見下ろすと、6月に開場する植物園が見える。貝殻状の温室の中には、バオバブの木とか、キナバル高地特有の植物などが現地から運ばれて植えられるらしい。ほんとに6月にオープンできるの?というくらいの工事進捗状況に見えるが、これが完成すると、ホテルに隣接する巨大ショッピングセンター、カジノ、ミュージアムなどと並び、見どころの一つになるだろう。湾口の向こう側にゴルフ場もあり、シンガポールの市街地、ベイサイドとマリナベイサンズ界隈全体が大きなテーマパーク的なエリアになるみたいだ。
全体として、すごく健康的なリゾート都市が出来上がりつつある。これに、セントーサ・リゾートを加えると、さらにマレー半島観光も視野に入れれば、とっても楽しい地域になるのだと思う。でも、マリナベイサンズに限って言うと、お部屋代がfour seasons hotelの倍近くというのはとんでもない。HISの課長さんが1泊で十分ではと言ったのは正解でした。
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