2013年11月30日土曜日

Burmese person には厳しい冬の寒さ

ミャンマーからのかわいい麻酔科医が4泊5日の強行軍で医療とは別のお仕事で来日した。一人での初来日で右も左もわからずに新宿近辺で動くのは大変なばかりか、ちょっとコワい。ということで、今日は3人で食事をしましょうと、夜の表参道を散歩した。ちょうど今夜から恒例のイルミネーションが始まっていたが、まだ時期尚早感が強くて割と空いており、表参道ヒルズの真ん前に路駐できた。街路樹のLEDイルミネーションはさすがにミャンマーではポピュラーではないらしく、それに原宿の街路樹イルミネーションは我々日本人にしてみてもきれいだと思うから、彼女は大喜びでスマホ(これは最新型)で撮りまくっていた。前日リクエストに応じて家内が連れて行った寿司は彼女の趣味としてはベストではなかったみたいなので、今夜は洋風にチャレンジ。表参道ヒルズでウインドウショッピングしながら上階に上がり、ピザのサルヴァトーレでピザ、アヒージョ、サラダを楽しんだ。帰り道は少し遠回りして青山と丸の内の夜景を見ながらホテルにお送りし、今日の行事は終了。朝七時中津川でのゴルフの後から継続の外回りで、ようやくの家への帰り道、案の定高井戸近辺で飲酒運転チェックあり。

2013年11月29日金曜日

1864

一昨日の神楽坂翔山亭の焼肉懐石もそれなりに美味しかったが、昨夜の1864は比較しては失礼なほどの格の違いというか質の違いというかだった。すし善の隣のドアを開けるとコックさんがお出迎え。6人のテーブル席と、その奥に7人が座れるカウンターがある。カウンターの壁にはビュフェのリト。
会はドンペリでの乾杯から始まり、和の皿が続く。ユリネのスープの底には生うにが隠れ、浮かぶジュレも良いお味だ。河豚、コンソメなどの皿は一箸一啜りで食べ切れてしまうくらいのボリュームで、出始めは物足りない気もしたが、シャブリが空くころに出されたトリュフで覆われたグリーンサラダを食べ終わる頃には、胃袋は肉のスペースとシャトーオーブリオンの空き地を残して満たされつつあった。松阪牛と熟成但馬牛のそれぞれフィレとサーロインから選べと言われても、どれも美味しそうだったので、全部を合計150gにまとめてもらった。乾燥醤油あるいは山葵で食べる遠赤外線調理肉は肉汁がたっぷりで、熟成肉のほうが味にコクがある印象だけれど、どちらもとてもおいしい。楽しんでいる最中に社長がご来室して、1945年のブルゴーニュ?をご開栓。さすがに味はそれなりの齢を重ねており、いまいちだったが、最後の和菓子とお茶の味を引き立てたと考えれば良いか。おみやのステーキサンドを食べているが、柔らかいままであるのにびっくりしている。

2013年11月24日日曜日

晩秋の秩父


晩秋の秩父をドライブするのは超久しぶりで、花園インターで高速を降りて秩父に向かう途中かなりの長さのトンネルを三つくぐるのに驚きながら盆地に到着。錦秋といえるほどの景色ではないが、褐色、くすんだ黄色、茶赤色と常緑樹の深緑とのモザイク模様が深まった秋を確信させる。花園インターから28kmというと秩父も山の中で、ひっそりとたたずむタクシー会社が親会社のゴルフ場は、だだっ広く不思議なレイアウトの寒々しいロッカールームと使われなくなった高天井の食堂に加えて徹底的な従業員削減の結果、コースの売店はすべて廃屋と化している。結果としてスループレイで、途中で缶ビール買おうとしたら、無いですねっ、と数少ない従業員に鼻であしらわれた。立ち寄った重曹泉で疲れを洗い流し、110円の瓶入り牛乳をぷはっと飲んで帰路についた。

2013年11月23日土曜日

ブラピ様も生き残れない悪の法則

久し振りに映画鑑賞。場所は吉祥寺オデオン座というプチシネコンである。マイケル・ファスベンダー、キャメロン・ディアス、ブラッド・ピットなどなど、映画をほとんど観ない僕でも知っている俳優陣が出演する映画で、11月15日封切りということで、しかも連休の初日でもあり大混雑を予想していたが、映画館はがら空きでだいたい1/3くらいの埋まり方だった。目立つのが高齢者の一人客で、題名といいR15指定といいカップルとか家族連れとかが喜んで観に来るものではないことはわかるが、それにしても空いているもんだ。シニア券で入った我々としては得した気になって一列をゆったり使って観ることができた。首が飛び、額に血の穴が開き、へんてこな道具で頸動脈が切断され、ごみの山に死体が放り出されるなど、R15でも甘いと思える内容ではあるが、それなりに面白く、こちらなりの期待に沿った内容だった。というのは、ブラピとディアスさんのお立場がどんなもんだろうというのが興味津々だったわけで、ブラピさんは予想通り友情出演的な出方で活躍し、死に方も外連味たっぷりだったし、ディアスさんは案の定の偉さを通していたのでした。
折も折、リュックに入った品物が海岸に漂着したニュースが昨日あり、余計に映画が迫力を増した。

2013年11月18日月曜日

密談

西新宿高層ビル街の47階での会合には、某区医師会内科部会長と元K大学病院長が出席した。都内S病院健診部長も出席の予定だったが、病院業務が忙しかったらしく、定刻をはるかに過ぎても来ないのでメールしたら、今お風呂に入ったとこよとのことで、3人での会食となった。話題が同期生の消息から始まるのは恒例で、とくに逝去者のリストアップは、年ごとに一人二人ずつ増えていくのは仕方がないことだろう。自分がリストアップされないように健康その他に注意を払いながら日々を過ごしていくために、こういう会合も意味あるのかと一瞬は思うが、結局は机の上にあるお飲物メニューに目が行ってしまう。取引銀行の関係だと思うが、この企業は以前からビールはASD一辺倒だった。現在もやっぱり同じ。大昔、J医科大学そばの割烹でASDを飲みながらYおばさん(と言っても同年齢)の芸者踊りを楽しんだことが懐かしい。同期の教授の退官記念パーティで5年ぶりくらいに会ったけれど、変わっていない、というより変わらないお顔だった。旦那はもう引退したの?とは訊けなかったけれど、わずかに年下の教授たちと楽しく歓談していたから、よい人生を過ごしているのだろう。というわけで、スーパードライを飲みながら話しは続く。内科部会長は、そろそろ現職を辞めて楽しよう、元病院長は次の院長職が決定していて、これからの数年間に後継を引っ張ってくるお役目があると言う。この病院長のこれからの苦労を思うと同情の念を抑えられないが、かといって替わってあげる能力があるわけでもないので、ただ、お疲れさん、とのみ言った。開業医は別として、勤務医の連中はちょうど定年その他立場が変わる年齢である。この仕事を辞めてしまったという情報はさすがに無く、他学部の同期との際立った違いがある。企業幹部の程よい会合場所だと思うし、料理も美味しいが、ものすごく印象的というほどでもないレストランだった。

2013年11月14日木曜日

バラ色の未来は本当か?

ペグインターフェロンとリバビリンの併用治療と同程度の副作用で、テラプレ併用3者治療と同等の治療効果が得られるとする新薬の講演会(何故か懇話会)を拝聴した。いままでテラプレの副作用に恐れをなして三者併用を逡巡していた患者、医師は多かったし、私もその一人であるから、発表通りのクスリであるなら本当に素晴らしいことだと思う。しかも治療期間が標準24週間とは更に有り難い。インターフェロン治療が始まって20年余の期間における遅々とした治療方法の変化の後での登場はC型肝炎患者にとってまさに福音である。しかし、この間に多くの患者が肝癌と肝硬変で死亡した。患者の平均年齢もそのまま高齢化している。この方々にとっての残された時間は余り多くない。次に控えるDAA治療とともに、耐性出現を押さえる治療方針の広報と、助成の継続が必要だ。

2013年11月8日金曜日

六本木のぶた

 約3年ぶりの中等部仲良し組の会合は六本木のぶた料理店。ビル2階にしつらえられたレトロ感満点の個室は、個室らしくない遮音効果ゼロの造りではあったけれど、聴力が多少落ちている4人組は気にせず大声で喋りまくり、後半になっての出ていけ催促の頻繁なお茶注ぎにようやく重い腰を上げる始末だった。
しばらく会わないこの2-3年の間に、東証一部上場企業執行役員と、大商社子会社副社長はリタイアして悠々自適の生活を送っていた。年に2回の海外旅行、庭での野菜栽培、黒靴は1足を残して全部捨てたとか、スーツはおろかネクタイも最近はしたことがないよ、とか、それは羨ましい、とも言い切れない暮らしは、そのまま今後の平均余命数十年にわたって続くのか。もう一人の都内超有名国立大学特任教授は、あと1年で非常勤になるとのことだが、海外との交流も多いようで、まだまだ当分の間社会との断絶はなさそうだ。一方こちらは病気にでもならない限り10年以上先までのお盆休みと年末年始の休みがすでに確定しているわけで、約50年前に三田の校舎でともに過ごした日々と現在の生き方の違いを見比べると、人生って面白いという歌謡曲みたいな感想が頭に浮かんでくる。
ぶたづくしの前菜がでて、メインはもちろんとんシャブだった。個人的には先週の土曜日から始まった肉食ツアーも1kgの体重増加と、時々の逆流症状をもたらして終了した。


2013年11月7日木曜日

長寿の秘訣?

ここのハラミは本当においしいと思った。各人の勝手な趣味で美味しいものを味あわせていただく本会の今夜は麻布の三幸園の焼肉。定刻10分前の到着だったがすでに開宴しているとはなんということか。ジャケットと鞄をビニール袋に入れて口を堅く縛り、遠くに置いて着席し、生ビールからスタートした。薄切りの牛タン、カルビ、ハラミ、次々に出てきてキムチも美味しく大満足。もっこりマッコリ、赤ワインなど、アルコール飲料も多彩である。
美味しい美味しいと言いながら遠くの席を見ると、老夫婦が静かに食事を召し上がっていた。こちらも介護保険証・年金証書ゲットの老人であるが、もう少し齢を重ねたお二人である。焼肉を二人並んで食べる利点はほとんどしゃべらなくても様になることだ。よく眺めるとご主人の飲み物がビールから始まって透明飲料、ウイスキー水割りなどどんどん変わっていく。こちらの宴半ばの時間にすでに飲み終え食べ終え、静かに店を去って行かれた。よい人生を!

2013年11月1日金曜日

肉づくし

 ジビエをはじめとする肉料理の店があるときいた。冬に備えて獣たちは体に栄養を蓄える季節であるから、その肉をいただけるのならきっとおいしいだろうと相談して予約して訪れた。商店街の緩い坂を登りつめたところにあるビルの地下。入口ではりっぱな鹿の首の剥製がお出迎えしてくれている。内装は山小屋風ビストロといったところか。ガラス張りの熟成庫内にはいろいろな獲物のもも肉とかあばらとか、ホールがぎっしりぶら下がっていて、壮観というか何というか、趣味が合わず二度と来ないと思う人もいると思うが、こちらはあまり気にならないので太いすね肉がぶら下がっている熟成庫のそばに勧められた席に着いた。メニューの勝手がわからないので、ビギナー向けの肉盛り合わせコースを二人分注文。ジビエのグラタン仕立て、バーニャカウダーで食べる野菜スティック(簡単な料理だが、軽井沢スコルピオンのと同じくらい美味しい)、エゾシカのカルパッチョ、イノシシのパテ、各種ブタの生ハム、熟成エゾシカと熟成牛のステーキ、などが登場し、食べ比べが楽しいひと時であった。国産のワインの種類が半端でなく、日本の獣の多い地域にこもって暮らすとこんな楽しみもできるのかな、と思える店だった。客層にも興味があったがほとんどが若いビジネスマン・ビジネスウーマンとカップルで、我々老夫婦はそれに負けないよう、大声でしゃべり、多飲・完食した。