2014年3月12日水曜日

久しぶりのAppia

バブルが弾けても場所によっては元気のいいところがあるそんな時代だったと思うのだけれど、9時ごろからの食事に1回だけ訪れたことがあるAppia。その頃はその時間でも満員御礼で、業界人であふれていたのを思い出す。そのためか、オーダー受けが遅くて料理も遅くて、ワゴンを押して走り回っているフロア係に催促をしたもんだった。料理は実に美味しいが、値段を聞いて自前で来ることはないだろうと思っていたし、その後の世の中の景気の流れでそういう場所に行くのもはばかられた時代が続いていた。今回は第2回〇山会にお呼び頂き勇んで参加した。出発地→日比谷乗換→広尾駅降車後歩いて数分、あれっ、懐かしいプティポアンがないっ、と思いながら天現寺に向かう道すがらの他のレストランはどこもがら空きで寂しさがつのる。墓場を右にみて交差点左折、歩道をすれ違う人は小型犬を散歩させているおばさん位だが、とにかくフランス大使館への進入路に到着。レストランの窓から中を見ると暖かそうな満席状態である。以前と比べると、客の姿勢がよろしい。入口で、タクシーを丁度降りたS先生と合流して入店して予約席に向かい、聞かなくても上席がどこかをさりげなく教えてくれたスタッフに敬意を表して末席に座った。到着時間、人品、ポケットの膨らみ具合などなど、さすが、目が肥えていらっしゃる。当然のことながらグラスシャンパンを頼み、飲もうとしたところに病院長到着、ミモザをオーダーして3人で飲み始めたら、数分のうちに全員がご到着したのが7時数分すぎであった。この会といい、AKといい、時間厳守は気持ちがいい。遅れるのが当然と思っていた大学時代が恥ずかしく思い出される。昔と同じく、実物を見せながらメニューの説明をするスタッフは、脳の深部のメモリーでは以前と同じ気がする。前菜4種、白マイタケの焼き以外は大正解。パスタ、美味しい。ラムのフライは、料理方法を間違えた。肉自体が超美味だっただけに残念だった。モンテプルチアーノ、トスカーナのメディアム~フル、シシリア、とあともう一種はなんだか忘れたが、美味しい赤ワインのラッシュを堪能し、最後は例のごとくグラッパで締めた。話題は何でもアリで、割と騒々しい店なので何を大声でしゃべっても他人に聞かれるのを気にすることもない。まことに楽しいひと時だった。

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