週3日の外来を続けてみたが、夕方の疲労感は相変わらずで、とくに午前中に内視鏡を5件こなした日は午後になって腹筋の痛みが増悪した。そんな週の週末は温泉に限るということで、直前に予約した旅館がある草津をめざして在来線特急、草津1号に乗る。途中乗車の赤羽駅エキナカ商店街で、輸入ブドウ果汁使用と書いてある激安ワインと、思わず手が出ると書いてある鳥から揚げをゲット。赤羽駅からの加速も終わらないうちから車内飲み会がスタートした。案の定ワインはほぼブドウジュースで最悪だったが、長野原草津口までの2時間半ののんびり旅は久しぶりのおしゃべり旅であった。特急の到着に合わせて台数を増設した定期バスで温泉まで30分、久し振りの雪道ドライブはあっという間に終わってバスは温泉のバスターミナルに到着した。乗客の多くが大学生~若いビジネスマンみたいなので、スノボーかスキーしに来たのかと思ったけれど、昨今草津でのウインタースポーツは落ち目も良いところとのことで、ほとんどが温泉三昧らしい。予約してあった旅館はまさに湯畑の真ん前の純和風で、総室数はわずか11とのこと。明日明後日は満室だが、今日は三組の予約のみで静かな湯治ができそうだとうれしくなった。チェックイン後第一回目の入浴。古い総檜造りの浴室の浴槽に滑り込む。幸い誰でも入りやすいように適温に冷ましてあり、じっくり暖まることができた。強酸性わずかに硫黄を混じるお湯のためにお肌はすぐにスベスベになるので、女性はきっと大喜びでしょう。傷跡の痛みはもちろん直ちに消え、幸せ感が充ち満ちる。とは言っても長い間湯船にじっとしているのはそれほど得意なわけではないので30分以下の滞在時間で部屋に戻り、一休みして夕食にむかった。立派な造りだが人件費の節約意図がそこここに見えるこの旅館の食事は当然食事処に案内されて始まるが、その部屋だけは湯畑が目の前でよい感じである。食事は質素でなく豪華でなく、不味くなくまあまあの味と、及第点でよいだろう。
二回目の入浴は、その後外の共同浴場に向かった。湯畑に隣接してある白旗の湯は草津に数カ所ある共同浴場の中では多分一番大きいみたいで、源泉温度に近い高温の浴槽と少しだけ冷やした浴槽と二つあり、適温の方にはいくらでも入っていられたが、高温のほうには胸までのレベルで一秒持たなかった。
三回目、四回目はそれぞれ就寝前、起床後と、こんな事一生で何回するだろうという湯治旅行だった。
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