医学会総会で、メタボリックシンドロームのシンポ、アルツハイマーのシンポと、日本の地域医療体制、医学教育のシンポをしっかり聴いてきました。メタボリックシンドロームで細胞内外分子レベルの異常が明らかになりつつあるのはすばらしい進歩だと思います。しかし、この病態を改善させて健康につなげるために重要なのは、社会全体の病態に対する認識と医療体制の取り組み方であるのがこのシンドロームの特徴で、その見地から見ると、まだまだ掛け声だけが響き始めている段階といったところでしょうか。
地域医療のパネルでは、尾道の地域医療連携への取り組みが紹介されていましたが、これはすごい。とくに、職域を横断しての連携が施設間の連携と絡まりあってよい結果を出しつつあるのですね。中心になっている方々のご努力に頭が下がります。本来は行政がすべきことも多いのでしょうが。
医学教育の問題点とその改革に関する特別シンポは、プレスの方も呼んでいるなどかなり力がはいっていたけれど、司会の方々とスピーカーとの間の意識ギャップの大きさを浮き出しにしただけでした。残念!!
医学会総会なのだから取り上げて当然、取り上げなければならないテーマですが、企画側の準備不足でしょう。
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