開業医の急患対応優遇へ=08年度診療報酬改定で-厚労省
4月13日19時31分配信 時事通信
医療政策の現状と課題を分析した厚生労働省の報告書案が13日、明らかになった。勤務医の負担を軽減するため、開業医による在宅当番医制や休日・夜間急患センターへの勤務促進が必要と指摘。開業医のチーム化を進め、24時間態勢で高齢者の生活を支える在宅医療を構築することも提言した。同省は2008年度診療報酬改定で、夜間・休日の急患診療に携わる開業医を優遇する報酬体系に改める方針。 来週開催する医療構造改革に関する都道府県会議に提示し、都道府県が医療計画や医療費適正化計画などを策定する際に役立ててもらう。
「夜間・休日の急患診療に携わる開業医を優遇する報酬体系」ということは、夜間・休日の診療割り増し分の財源はおそらく昼間の初診・再診の減額からひねり出されるのでしょう。そうなると、開業医に対しては、収入が欲しければ時間外診療に精出しなさい、患者に対しては、安く診てもらいたければ朝まで、あるいは月曜日まで待ちなさい、という方針の更なる強調になります。それはそれでよいのだけれど、この方向性によって勤務医の負担が本当に軽減されるのかどうかの検討がされているのだろうか。ボクの経験では、勤務医の業務は休日・夜間外来のどうこうよりは入院患者の診療にかかるものが最大の負担であり、これは上記の変更では改善されないものだと思います。さらに、24時間態勢で高齢者の生活を支える在宅医療こそ、診療報酬で自由競争による淘汰を促すよりは省がしっかりした体制を構築すべきものだと思うのですが。
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