2012年3月2日金曜日

年度末の決算を控えてか、医療機器メーカーからの売り込みがいろいろある。レントゲン設備の売り込みが2社、生理検査関連のお話が1社来て、結局はお断りすることになったが、お話は伺った。レントゲン設備はCRメーカーからの話だが、胃透視をなくすことができないので、透視もできるDRの見積もりを出させたら他社の透視装置が値段の8割くらいを占める見積もりになり、売る側も売りにくそうだった。当院のレントゲン1000枚のうち保険診療は半分以下なので、メーカーが売り込みに際して材料視する電子化加算の恩恵は当院では大したことがない。現像機と現像定着液とメンテナンスがなくなるのは魅力あるが、そのためにリースなり借金なりで数年間楽しくない思いをするのもいやだ。機器の調子も悪くはないので、こちらの体が動くうちはこのままでいいだろう。それまでに値段ももっと下がるだろう。もう一方の生理検査関連会社は弱小医院向けにはあまり売り物が無いようで、血圧脈波検査の新型とポータブル的超音波診断装置の見積もりを持ってきた。即座に却下。機械や採決された血液やクスリに仕事をしてもらうよりは、医師を中心とした医療チームがとにかく汗水流して仕事をするしかない我が国の保険医療制度はまあまあベターなものなのだろうが、最大の問題は汗水に対する報酬が少なすぎる点だ。

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