移動理事会とか言っても、とどのつまりは夏は暑気払い、師走は忘年会で、やっぱり普通の理事会よりは楽しい、ということで今回は中国飯店が会場だった。前回までは、平理事それぞれが選んで未知の魅力に満ちた会場での会合でありそれはそれでとても楽しかった。超高級鰻やあり、銀行協会のメンバー用レストランあり、街のビストロありで、食べられるかどうかはまず口に入れてから決めるという主義の僕にとっては楽しいことこの上ない年2回の行事ではあった。自分の選ぶ番の時には、会員限定をキーワードに、交詢社、クラブ関東、三井倶楽部などを、会員でもないのに検討施設にしたもんだ。(三田倶楽部は居酒屋すぎ、1864は狭すぎて脱落した)
そういう奔放さは当然だけれど経費の漸増を招き、それで今回の普通と言えば普通すぎるところに落ち着いたのだろうか。下衆の勘繰りである。
12月末は例年地獄のラリーで医学部受験生の健康診断とフルワクチンと今年は激増の感染性胃腸炎で業務終了6時45分、タクシーで会場に向かい7時に到着し、待ってていただいた先生方の腹を空かせたハイエナの視線を感じつつ席についた。理事会は当然つつがなく瞬時に終了し、情報交換会の始まり。マシンガンと火炎放射器の使い方を工夫した国と、明らかに不自然な借用書を堂々と公表したり5000万円の札束大の紙包みをかばんに入れるにはどうしたらいいかを都庁で議論するという平和な国が隣り合わせにあるというコワさをビールのつまみにして会は始まった。ところが、遅い。人件費節約なのだろうか、廊下での小皿取り分けはド素人のような方々が一人二人部屋を出たり入ったりして頑張っているみたいであるが、ダッシュでサーブされるのはアルコール類だけで、固形物は前菜でさえ忘れたころやってきた。以前、医師会で、あるいは家族で訪れてそれなりの満足感で店を後にしたあの幸福感はどこへいったのであろう。黒酢をうまく使った料理は大好きで、今日も美味しくいただけたが、それにしても遅い。いつもながらの席順の妙で、うまく配置された理事の方々のトークが微妙な区切りを見せながらもキレなく続いていたから良いけれど、そうでなかったら酒量が激増してエライことになっていた気がする。料理がまあまあ(今日のは残念ながらまあまあレベルだった)だけに、もったいない。
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