2014年1月31日金曜日

教育講演座長

内科の先輩が会長をお務めになっていたためか、座長のご指名を頂いた。スピーカーは長年T大学で共に仕事をしてきた優れものの教授とあれば引き受けないわけにはいかない。2ヶ月前から午後の外来を1時間だけ休診にする算段をして、1時直前に診療所を出てタクシーで紀尾井町に向かった。15分で到着して第一会場に行くと、なんとラッキーなことに講演前のランチョンセミナーが空いていて、ホテルマンが入り口で山積みの弁当をしっかり勧めてくれた。今日は昼飯にありつけてほっとしながらランチョンセミナーを聴く。認知症の薬剤数種類の違いと使い方のこつを教えて頂いて、更に得した気分になった。座長を務めた教育講演は肝疾患に関することの最新版であり、これは幸い充分ついていけて、ゆとりの座長役をこなすことができた。

ありがたい

久しぶりの会合はホテル内の四川料理の有名店である。20年くらい前に最後に訪れた気がするこのホテル、その後何回かオーナーが変わったが、うろ覚えの記憶と比較すると内装がモダンになり、ロビーにいる職種不明の人待ち顔おねーさんの数が増えたようだ。着順は1,2番かと思っていたが、かなり早くて下のバーで待機していたN先生、直前で先を越されたM先生がすでにご到着であった。この会でテープを切るのは容易ではない。好みの品を中盆で注文しつつ、例のごとく生ビール+烏龍茶で始まった。某飯店、某ホテル中華料理との比較検討は、この店の唐辛子炒めもたじたじとなる辛さであるが、それにしてもあの地区の料理の質の低迷を考えるとあのエリアそのものが地盤沈下を起こしつつあるのではないかと考えたくなる。翻ってこの地区このエリアのオシャレ評判はとどまるところを知らないようだ。うらやましい。
無辛から激辛まで、さまざまな料理が円卓に並ぶ。皆様の好みがうまく違ったためか、あるいは、さすが食通の方々だけあって他人のオーダーを聞いて釣り合いをとってオーダーしたのか、実にバラエティに富みかつバランスのとれた味と辛さのひと時であった。個人的には、自分が頼んだアワビとナマコの煮込みはフツーで、白子の唐辛子とダックが絶品だった。デザートでも自分が頼んだ杏仁豆腐はフツーで、八宝飯が食べたくなった。
B級グルメとおねーちゃん鑑賞で始まったこの会合も回を重ねるに従い成熟度を増し、大人になっちゃったんだなーと遠い目線を走らせることもあるが、地区〇〇会の良識派を自認しても良いこのグループの集まりは、自分にとっては本当にありがたいものである。

2014年1月26日日曜日

かいぼり


何十年かぶりという井の頭池のかいぼりが始まっているとのことで、見学に行った。普段はみえない池の底が顔を出し、多くのボランティアが大バケツを浮かべて腰までヘドロにつかって作業をしている。前日の新聞の記事のとおり魚を捕まえて生来種と外来種の選別をしているのだろう。それにしても、圧倒的多数になるまで繁殖したブルーギルやブラックバスの生魚をこういう場所に放す神経がわからない。







同時に見つかったという約100-200台に及ぶ投げ込まれた自転車を、多分夜中、投げ込んだ神経もやっぱりわからない。確かに池のまわりの駐輪の数は相当なもので、美観を損ねていることは確かだし、夜中になってもそこに置かれている自転車のかなりは盗難車だと思う。だからといって池に投げ込むことはないだろう。夜、銀座の楼蘭で井の頭在住20年余の古老と話をする機会があった。15品目に及ぶ料理のかなりの部分をプラパックに詰め込みながらのお話では、10年以上前に行われたかいぼりでは、100台以上の自転車が見つかったとのこと。世の中ますます荒れているのか?

2014年1月17日金曜日

賀詞交換会

新年賀詞交換会のシーズンである。幸か不幸か当院から至近距離に二つの会場があり、非力ではあるが両方に出席させて頂くことになった。幸いなことに5時半の受けつけ終了時に患者1名のみで、5時45分には出発し、ホテルJには50分過ぎに到着。歯科医師会幹事のA先生のエスコートで会場へ向かった。いつもお目にかかるとなりの医師会のN副会長や、保健所長、他地区歯科医師会の先生方と雑談しているうちに定刻となり会が始まったものの、議員の諸先生の出席率は芳しくなく、それでも一人がご挨拶中に次の一人が到着し、その一人の番になると、その次の先生がおいでになると言った状況で、綱渡り的ではあったがようやくひととおり挨拶が終わり、乾杯の準備に取りかかった時点でお詫びかたがた退出した。Yホテルまでの上り坂をジョギングと速歩でこなして定刻に到着し、開会直前に会場に滑り込む。会長はすでに到着して歓談中であった。薬剤師会の方々には顔見知りが多く、会長、Hさん、Tさん、インフルエンザワクチンを接種した近隣の薬局のお嬢様方に加えて、前会場でお会いした保健所長や、前大学病院長のO教授らとたわいの無い話に興じているうちに時間もたち、めでたく中締めとなった。やれやれ。

2014年1月16日木曜日

新年最初の理事会で、特定接種というお題をいただいた。実は、昨年の秋にも同じ表題の資料を受けていたのだが、その時はよくわからず結局喫緊の案件ではないと考えてスルーしたのだった。スルーしても幸い何も起こらず年が明けたが、今回の資料は無視できない雰囲気が湯気のように立ち上がっている。新型インフルエンザ等特措法から勉強をし直すと、新型インフルエンザが流行した場合に起こりうる社会秩序の崩壊と国民経済の停止による被害を最小限にとどめるための方策の一つとして、社会インフラを担う人たちに予防接種を優先しておこなう。これを特定接種と名付けている。この接種を受ける人たちにも優先順位があり、医療関係を筆頭に、関連する公務員の一部、公共機関と続き、小売業も含まれる結果、100万を超える事業が対象に含まれているみたいだ。ということは、人数で表現するならおよそ1000万人くらいが対象か。有疾患、乳幼児、高齢者といったハイリスク者はその後になっている。現在備蓄されているプレパンデミックワクチンが3000万人分あるので、数の上では満ち足りているみたいであるが、これらのワクチン製造に用いられたウイルス株が、将来流行するウイルスと同じである可能性はそれほど高くないだろう。H5N1には効いても、H7N9にどのくらい効くのかわからない。しかも、実際に流行を食い止めるには60-70%に接種する必要があるとされており、1000万人に接種できたとしても不十分なのかもしれない。スイス、アメリカは全国民数を備蓄したとのことであるが、我が国はどのくらいの勝算なのだろうか。また、パンデミックワクチンは速やかに製造できるのだろうか?有効期限を7年から10年に増やすという裏ワザ(そんなの有りか?!)で増やしたタミフルの備蓄も計算に入れれば少しは安心できるのかもしれないが、まだまだ不確定要素が多い。我々現場にとっての心配の一つは、流行が始まった場合、多くの事業者が接種を希望して殺到すると対処しきれなくなる可能性が高いことだ。事前に締結するようになっているらしい事業者と医療機関との覚書があったとしても、ワクチンの量が不足している場合、どのように被接種者を選別するのか。まだまだ問題ありだ。

2014年1月12日日曜日

the escape plan in Kichi-george


 the great escape, the escape from Alcatraz, the rock を目指して、更にbiohazardの基地設計を参考にして刑務所を作り、 terminator, Rocky, Rambo の人気を当てにして造ったかと思える the escape plan(大脱出) を見た。正月休みが終わったばかりの最初の3連休の中日だから、遠出しない連中が大挙して見に来ると予想してその日の初回を目指して例のごとくシニアチケットで入場したところ、なんとがら空きの館内、空席率70%でどこでもどうぞ状態であった。スタローンさんとシュワちゃんの共演が何故今頃?かはわからないが、旬はとうに過ぎている二人であるからセットで行こうと言うところか。演技やセリフが得意でなくフィジカルと火器の迫力で売ってきたお二人であるからして、それらがたいしたことないと後は筋で見せるしかない。脱獄ものの名作が、マックィーン、イーストウッド、ショーン・コネリーといった名優と優れた脚本で名声を勝ち得たのと比較すると、残念ながらこの作品は脚本と細部の詰めが徹底的に甘い。と言うことで、ほとんどいいとこなしの映画だった。テレビの洋画劇場ファンのひとりとしては、ノスタルジックな意味では見て良かったが、共演2名のイメージが崩れた気もする。帰り道、伊勢屋本店で二人で食べた串5本と焼酎水割り中ジョッキ2杯の計900円と合わせ、総計2900円の娯楽であった。
 
 

2014年1月10日金曜日

新年のお集まり in 山の上ホテル

平成26年のトップを切って行われた神田医師会主催の新年会賀詞交換会。場所はもちろん山の上ホテルであり、当院がSクリニック、H田病院とともに100mの至近距離3医療施設に属するため地理的に欠席不可に加えて、今年は総務部チョーから乾杯の音頭をとの指示があり、そういえば、お出迎えもしなければと思って早々と15分前に到着したら皆様すでにご到着なさって役割分担をしていたのでびっくりしたのだった。来年はもう少し早くでよう。
結局、ホテルの技倆というか、クラスというか、あんなもんなんだと思う。天ぷらあり、ステーキカットあり、中華で伊勢エビあり、で味もまあまあだと思うのだけれど、寿司はご飯が目立ち、伊勢エビのとなりに春巻きあり(これが結構美味しいのが何とも淋しい)、照明の光度が足りないためになんとなくわびしくなる。幸い、少しずつ話し相手も増えて、それとともに摂食量、飲酒量が減ることになって健康には良いし、親睦を深める事に関しても年ごとに深化しているが、終わった後の満足感は年ごとに少なくなる。昨年の他所に呼ばれた際のバンドや、どこかの忘年会での芸人さんの話術など、何らかの細工も必要なのか。

2014年1月2日木曜日

新年のお集まり in 湯河原

旅館で呼んだタクシーは、湯河原のメインストリートから脇道に入り込み、急こう配の登坂路を登ること約5分、竹林の中の一軒家に到着した。小さな看板がでているだけの地味な建物のレストラン内部ではすでに到着した十数名がオードブルからスタートしており、カリフォルニアワインが開けられているテーブルもある。一方、未就学児童コーナーでは子供たちとママたちが子供用ランチセットを食べ始めていた。新年のご挨拶の後、ランチコースに合流して舌鼓。テラスと室内を隔てる大きなガラス窓の外には竹林が広がり、差し込む木漏れ日がやさしく室内を照らす。野菜と肉のうまみがよくわかる調理はなかなかの優れものだった。年末の銀座老舗レストランのディナーコースよりは確実に美味しい。
 旅館での夕食までに少し腹ごなしをと、湯河原の街を散策した。旅館は川に沿った温泉街の比較的上流に位置しており、目的の神社は最下流なので往復約1時間のコースだが、温泉街的なぶらぶら歩きでなく、比較的スピード感あふれる散歩になった。というのも、通りがあまりに静かで、これと言った時間つぶしができる店もなくただただ歩くしかなかったためだ。街の真ん中辺にある観光会館的な建物は1階が土産物売り場になっているが、そこでさえ人影はまばらである。町並みには、売り物件と空地も所々にみられ、何ともさびれた温泉街であった。新幹線が停車する隣の温泉はようやく復活の兆しが見えているようだが、ここ湯河原は春まだ遠い感がある。
 老舗旅館ほぼ貸切状態での夕食は、夕方仙台から到着した一家が加わり、全員そろっての大広間。持参の銘酒が大好評だった。さらに、食前食後のかけ流し温泉風呂が最高だった。

2014年1月1日水曜日

初詣

全国諸仏閣の鐘の音をNHKで聴いたあと初詣に向かうという、久しく行わなかった事をおそらく十数年ぶりに再開した。今回の行き先はもちろん井の頭弁財天である。昨年は弁財天詣では日中に行い、夜はそばにある宇賀神を激写することに専念したのだった。

 同方向を歩く人影はそれほど多くはないが、弁財天が近づくと人の数が増え、数十人の列ができていた。煌々と灯りとたいまつが灯り、その中を一組又一組社殿で参拝し、暗闇の中へと消えていく。昔、明治神宮で参拝した時の賑やかさとは全く異なる、抑制された静けさというか、普段の一呼吸とでも言うか、そんな雰囲気の初詣でだった。