2014年1月2日木曜日

新年のお集まり in 湯河原

旅館で呼んだタクシーは、湯河原のメインストリートから脇道に入り込み、急こう配の登坂路を登ること約5分、竹林の中の一軒家に到着した。小さな看板がでているだけの地味な建物のレストラン内部ではすでに到着した十数名がオードブルからスタートしており、カリフォルニアワインが開けられているテーブルもある。一方、未就学児童コーナーでは子供たちとママたちが子供用ランチセットを食べ始めていた。新年のご挨拶の後、ランチコースに合流して舌鼓。テラスと室内を隔てる大きなガラス窓の外には竹林が広がり、差し込む木漏れ日がやさしく室内を照らす。野菜と肉のうまみがよくわかる調理はなかなかの優れものだった。年末の銀座老舗レストランのディナーコースよりは確実に美味しい。
 旅館での夕食までに少し腹ごなしをと、湯河原の街を散策した。旅館は川に沿った温泉街の比較的上流に位置しており、目的の神社は最下流なので往復約1時間のコースだが、温泉街的なぶらぶら歩きでなく、比較的スピード感あふれる散歩になった。というのも、通りがあまりに静かで、これと言った時間つぶしができる店もなくただただ歩くしかなかったためだ。街の真ん中辺にある観光会館的な建物は1階が土産物売り場になっているが、そこでさえ人影はまばらである。町並みには、売り物件と空地も所々にみられ、何ともさびれた温泉街であった。新幹線が停車する隣の温泉はようやく復活の兆しが見えているようだが、ここ湯河原は春まだ遠い感がある。
 老舗旅館ほぼ貸切状態での夕食は、夕方仙台から到着した一家が加わり、全員そろっての大広間。持参の銘酒が大好評だった。さらに、食前食後のかけ流し温泉風呂が最高だった。

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