48歳と9ヶ月で脳血管障害のために急逝した看護師さんを偲ぶ本を頂いた。兄上が作ったA4版500頁を超える大作である。故人は東海大学東京病院勤務中に内視鏡室で一緒に仕事をした仲間のひとりで、ちょっと控えめだがしっかりしており、患者に優しく接していたことが印象に残っている。病院を退職してから上高地に行って公園管理に携わっていたこと、さらにその後しばらくしてから、消化器内科の後輩が院長を務めるクリニックで働いていたことは知っていたが、一昨年兄上から突然の訃報をいただき、驚いた。今回頂いた本には1000枚を超える写真と、彼女の日記から引用した文章、さらに妹を想う兄上の愛情に満ちた文章が載り、素晴らしい追想集になっている。小さい頃から写真撮影に興味を持ち、とくに植物・花と山の写真が好きで、山ガールをしながら多くの写真を撮りためていた。その数20000枚というからすごい。頁をめくると、夏休み、ゴールデンウィークなど、日数をとれる休みはほとんど山に登っていたみたいである。当然、写真のテクニックも玄人はだしだったようで、風景、花の撮り方が僕とは全然違う。一方、彼女が被写体になっている写真は、当然多くが同行者によるものだが、素人っぽいスナップが多い。しかし、彼女の人となりがわかる暖かいショットばかりだ。僕自身が写っているのも2葉あり、とても懐かしかった。それにしても、こんなに若くして病に斃れた彼女の冥福を祈らずにはいられない。
0 件のコメント:
コメントを投稿