前日現地のトラベルエージェント本社に怒鳴り込んだ甲斐があってか、早朝ようやくスーツケースが届いた。さっそく着替えてクルマに乗り込む。今日の行程は数百キロに及ぶ。まず、トルコ中央に位置するコンヤという街のメブラーナ博物館。独特の旋回舞踏で世界的に有名なメヴラーナ教団の創始者ジェラルディン・ルーミーの霊廟。メヴラーナとは「我が師」という意味でジェラルディン・ルーミーを指す、ということだが、申し訳ないことにさっぱりわからない。6,500㎡の敷地にはメヴラーナをはじめとする教団の発展に尽くした名僧たちの霊廟、資料室、修行場などがある。立派な棺のうえに独特の帽子が載っていて、帽子の高さが位の高さをあらわすらしい。
その後向かったインジェミナーレ神学校は先の博物館と比べると小さい建物で、中には古いイスラムのレリーフが彫られた石版が展示されているだけで、異教徒(というより無教徒)の僕にはそれほど興味をかき立てるものでも無かった。これらの歴史的建造物を有するコンヤは昔はこの地方の首都であったこともあり、比較的大きい地方都市といった趣で路面電車も走り落ち着いた雰囲気である。期間のながいトルコツアーではここに1泊することが多いらしいが、それはカッパドキアからパムッカレへの距離が600キロあまりで1日で移動するにはキツいからだろう。僕たちの弾丸ツアーではその日のうちに西に向かい、途中かつては旅人が安心して休める要塞みたいな旅の中継点のスルタンファン・ケルバンサライも見て、パムッカレのホテルに着いたのは日も暮れた9時頃だった。
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