2014年9月1日月曜日

胆汁がもったいない

ENBDチューブは充分細くてしなやかなため、装着時の違和感は比較的少ない。当初、喉の症状を心配したのだが皆無である。鼻腔に異物感があるものの呼吸には差し支えなく、強いて言えば後鼻漏が若干増加したように思う。装着のお陰で最高6mg/dlを超えた総ビリルビンは数日で2mgにまで下がった。しかし、胆汁を全量腸管を通さずに排泄してしまうため、脂質の消化吸収障害がはっきりしている。油濃いものを食べる気がしなくなり、いわゆる土壁色の便は死海の観光客なみに水に浮く。1日1リットル弱の捨てられる胆汁は生体にとっては本来腸肝循環でリサイクルされる貴重品。病院スタッフと冗談で再利用について話したら、コーラと割ると何とか飲めるという返事が返ってきた。あの苦味はソーダウォーターで割ったらビールに似ないかと想像したが、試す気も無かった。

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