ドレナージチューブ機能が正常化した夜あたりから急に治療密度が濃厚になった。ドクターの病室への訪問頻度が急増し、医者がようやくドレナージバッグにも眼を向けて色と排泄胆汁量を見るようになった。さらに抗生物質がカルバペネム系に代わり、しかもfull dose。1本24022円もするぞ高価なベニロンも1回に2本の大盛りでスタートした。想像だけれど、ようやくascending cholangitisが何故medical emergencyと見なされているかが若手の脳みそにも入り、ちょうどその頃、血培でenterobcter cloacaeの陽性が明らかになったからじゃないだろうか。そんなこんなの治療の甲斐あってか、自覚症状はゆっくりとだが確実に改善した。でも、完全な解熱にはドレナージ正常化から3日を必要とした。やはり今回のエピソードはしっかりした全身疾患であって、一昔前なら助からなかったんだろう。ラッキー。明日からの放治が待ち遠しい、と言う発想は正常ではないとわかっていても、やっぱり元のコースに戻れて良かったと思う。
1 件のコメント:
迅速な処置をお願いしたいですね。教科書的な「悪寒・戦慄」しました?
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